表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カードクリエイターのツリーグラフ  作者: 猫の人
ゴブリン達との生存競争
44/729

1-ex 種(間に合わず)

 農業関連は、カード化による品種改良が進んでいる。


 不評だった『ソバの種籾』は、土地面積当たりの収穫量を超強化し、あとは少し病気に強くしておいた。

 結果、できたのがこれ。



『豊穣ソバの種籾』:アイテム:☆☆☆:小:1ヶ月

 豊穣ソバの種籾。豊穣ソバは、どのような土地でも大いに実る、不思議なソバ。冬以外のあらゆる環境に対応している。



 今は冬なのでアウトだけど、春になったら育ててみるよ。

 と言うかね。☆☆☆になるとは思わなかったよ……。

 コピーの方は済んでないけど、蒔くときに半分残せばいいかなって思っている。



 稲の方も品種改良しているけど、こちらは進化前。

 収穫量よりもまずは味ということで、味だけひたすら強化中。で、味がよくなったら収穫量増加や耐病性に手を付けて、それからコピーして種蒔きかな?

 春までに間に合うかは微妙。


 水田も作れないからなぁ。

 陸稲だっけ。そんな感じで育てるしかないのが残念だ。

 そのうち、水田も作ってみたいね。こことは違う、水がたくさん使えても水害のない場所に。



 そうそう。

 米が手に入ったんだからと、お酒造りにも挑戦している。


 最初は口噛み酒、ツバで発酵させるお酒を造ってみた。

 実験だから小樽単位で試してる。

 麹が無いからね、簡単な濁り酒が限界だよ。ちょっとした調味料の替わりになるから使いやすいとは思うけど。

 ある程度上手くいったら、カード化して質を上げたりすればいいかなって考えだ。


 リンゴの方もお酒にできないか試していて、こちらも小樽単位で造っている。

 樽に入れて、水をちょっと足して、後は放置。

 上手くいったら拍手喝采、失敗しても気にしない。

 問題があるとすれば、リンゴが好きな夏鈴たちがつまみ食いしないかどうかぐらいだ。



 調味料で思い出したけど、大豆の作製に成功した。

 蔦系統の植物の種をひたすらいじり倒し、畑の肉なんだからタンパク質だろうとタンパク質を増やし、推定大豆へと変化させたわけだ。

 これで醤油なんかも作ることができるはず。


 ……来年の、夏か秋ごろからね。

 できたのはあくまで種ということで、育てて収穫するまでに時間がかかる。

 だから醤油は最短でも来年の春ぐらいだと思う。



 ぶっちゃけ、種とかはもっと早くに着手しておけばよかったと後悔している。

 前はそこまで頭が回らなかったし、来たばかりの季節が春とは思ってなかった部分もあるからね。計画が立てられなかったという言い訳もある。

 そもそも、戦争の方に意識が行っていたので、種関連に向ける余裕が有ったかどうか。


 大豆だけでなくリンゴの苗とかついでに作ってみたブドウの苗とか、意味もなく「早く育って実をたくさんつける」ようにしたりしてるよ。冬に植えると失敗しそうだし。

 作物関係の大半は、作っただけで終わりになったものが多い。

 開き直って、今は準備期間だと割り切っている。


 この辺は畑の面積と相談しつつ、今後を考えていきたい。



 茎から食用油の取れる『油草』とか、胡椒っぽい味の『スパイスの実』とか。

 そんな一回一回使い捨てでも構わないようなのはカードのままでも良いとして、果物類は育てるのに年単位で時間がかかるだろうし、焦ってしまう。

 育てた後に加工が必要な作物も多いし、その辺を考えれば慌てる必要はないんだけどね。開発計画を立ててもいないし。


 無計画に畑を作ってはグチャグチャの町ができる。

 道路に日当たり、水場に風通し。

 ここに腰を据えて生きていくなら、ちゃんと考えないとなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ