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11-7 スタングレネード①

 吸魔晶石補充計画は自力で進めるとして、それと並行し、スタングレネードの作成を行う。

 こっちはわりと目途が付いているというか、ある程度構想が頭の中にあるので、そこまで難しくないと思う。


 光と音で敵を無力化するのがスタングレネードに求められる能力だ。

 魔法で再現してもいいし、現物を作ってもいい。

 今回は消耗品とは違いみんなが使える汎用性が高い手段という事で、魔法の方を先に作る。



 最初に用意するのは閃光の魔法。

 火の魔法の発光量を高める強化をすれば『ライト』系の魔法が作れるので、それをさらに強化すればいい。

 ベースになる火の魔法により作った光の魔法の強さが変化するが、ここはケチって『リトルファイア』から順番に作っていく。


 ケチって、と言ったが、実際には光の強さを徐々に強くしていく事で耐えられる光と耐えられない光の境界線を確認したいという意図もある。

 ついでに、魔法を用意し終えるまでにサングラスも作りたい。

 魔力や時間の兼ね合いで全部できる訳ではないが、やりたい事はいっぱいあるのだ。



 ちなみに、魔法の進化はこんな感じ。



『リトルファイア』 → 『フローライト』


『イグナイト』 → 『スモールライト』


『ファイア』 → 『ライト』


『ファイアジャベリン』 → 『レーザー』



 最後のレーザーは、攻撃魔法に見えて攻撃魔法じゃないのがミソだ。

 距離による減衰が無く拡散しない魔法のレーザー光線を打つだけの魔法スキルである。





 『フローライト』の発光量を強化していくと、いきなり『フラッシュ』の魔法になった。

 フローライトだと豆電球のような灯りをしばらくの間維持することになるけど、フラッシュとなると文字通りの閃光で、一瞬で効果が終了する。


 『フラッシュ』の光量は結構強く、目を開けていると辛い。

 ただ、スタングレネードの光は直視すると失明の危険があるほどらしいので、これではまだ足りないと思われる。もっと光量を増やす必要があるね。



 ただ、この段階ですでにサングラスが必要になったので、先に作るのはサングラスの方だ。

 ガラスのゴーグルを作り、色付き眼鏡のようにちょっと黒くするか。そこからサングラスに……。


 って、んー。何か忘れてる?

 そうだ、光を遮る眼鏡だけに、遮光眼鏡とか偏光眼鏡とか、そんな名前の商品があった気がする。

 たしか、釣りの人が使う眼鏡だ。

 海が反射した光から目を守る眼鏡で、そんな感じのがあったはずだ。

 

 これはこれで、いろいろ試しがいがありそうだな。

 思い出したのは名前だけで、実際はどういう原理か全く分からないので、とにかく色々と試して「これだ!」っていうのを見付けるとしよう。



 まずは色付きガラスの生産からだ。

 これは鍛冶場にガラス用の炉でも追加しようかな。


 ガラス生産もできるようになれば、それはそれでいい産業になる。

 今のところは金属と陶器・磁器・レンガの炉があるけど、ガラス専用の炉は作ってなかったんだよな。必要性があまり無かったから。


 今ある炉でも作れない事は無いが、もしかしたらたくさん作るようになるかもしれないし、売り物を作らせてもいいし。



 うん、やる事がまた大掛かりになってきた。

 また夏鈴に怒られそうだね。

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