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カードクリエイターのツリーグラフ  作者: 猫の人
ゴブリン達との生存競争
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1-7 戦力強化

 戦力の方だけど、ゴブリン2枚、草原狼3枚が追加された。

 今のところ、召喚はしていない。養えないからね。戦場で、いざって時にだけ頼るつもりだ。


 ゴブリンの方は、あの集落の近くに行って、少数で行動している連中を殺してカード化した。

 狩りの獲物をちょっと持っていたのと、錆びていたけど金属製の剣を一本持っていたので、実入りは大きかった。

 こうやって戦いなれたゴブリンを減らしていけば、冬前の決戦には有利に戦えると思う。


 草原狼は、俺の召喚した兎を狙ってきたところを返り討ちにした。狼はそのままならゴブリンより強いので、きっと活躍してくれるだろう。

 畑用の兎は食料の用意が要らないので、3羽にまで増やしている。

 で、そうやって兎が増えれば狙ってくる狼もいたわけで、囮猟というか、兎が天然の罠の役目をしてくれたわけだ。

 そんな兎たちは、生存能力を高めるため、それぞれ「生存本能が強く賢い」「逃げ足が速い」「生命力が強い」と、生き延びやすく育てている。


 召喚済みの草原狼に関しては、「足が速い」「頭がいい」「病気に強い」と、+3まで強化してある。

 こいつも次は進化かな、と考えている。

 なんか、『強化』ってある程度枠があるというか、強化の限界回数みたいなのがあるようなんだ。

 なので、次は強化ではなく進化という訳だ。戦争には間に合うし、どうなるか楽しみである。





 最後に、ゴブリン、夏鈴たちの強化具合だ。


 夏鈴は強化により「ゴブリンにしては優秀で(全体的な能力強化)頭が良く(知力強化)、戦い慣れている(戦闘能力強化)」という一文が追加されている。

 ここから進化させるとして、選択肢が3つ出た。


 『ゴブリン・シャーマン』、呪術師だから魔法系かな。もしくは(ゴブリン)()の繋ぎになる存在って意味だと思われる。

 『ハイゴブリン』、つまりは上位種。全体的な性能強化と思われる。他のゴブリンに命令する立場。戦闘指揮官。

 『ゴブリン・チーフ』、要するに指揮官。ゴブリンを統率する役割か。


 安牌というか、手堅いのは『ハイゴブリン』だと思う。

 で、俺と合わせて後衛にするなら『ゴブリン・シャーマン』でも良さそう。

 『ゴブリン・チーフ』はたぶんだが前線の指揮官だ。そんな気がする。



 悩み抜いた結果、俺は『ゴブリン・チーフ』を選んだ。

 捨て駒ゴブリンたちをよりうまく使いこなすための選択だ。

 他が気にならなかったと問われれば、気になったのは確かだけど。これから戦争をするんだから、指揮官不在は不味いと思ったんだよね。


 進化した夏鈴は、ツルツル頭に髪の毛が生えた。

 顔も、ちょっと人間っぽくなっている。耳は尖ったままだけど、普通のゴブリンとは区別しやすくなっていた。


 あと、貸し与えていた『鉄のナイフ』『麻布の服』がデフォルトになった。

 この2つ、コピーしてあったので良かったんだけど、夏鈴のカードと自動で『合成』されたっぽい。

 詳細は分からないけど、身に着けているものに関してはそういう事も起こりうるらしい。


 枠は空いたので助かると言えば助かるんだけど……修復に≪リセットワークス≫が使えなくなったし、単品で強化できなくなったので、地味に痛い。

 枠は欲しいけど、強化は個別でしたい。我儘ではあるが、それが俺の偽らざる本音だ。



 凛音メイジは魔力を、莉奈ヒーラーは薬品製造能力をそれぞれ強化し、次の進化に備えている。

 まだゴブリン100匹を殲滅できるとは思わないが、戦力強化も順調だ。


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