表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
217/729

9-2 滅菌処理

 感染症対策といったところで、1ヶ月程度の隔離期間を置けば、たぶん大丈夫。

 と言うか、こちらには血清から作ったお薬があったので、ディズ・オークの病気であれば普通に対応が可能だ。


 そのディズ・オークだが、軍や部隊に加えてその中間である「戦隊」という25人をスタックしたカードなどを含め、約300人分もの在庫がある。そして素材として100体分を確保しており、正直、これ以上は要らないと思う。

 使い道も今のところお薬の材料に、ってレベルだから。



 そんなディズ・オークだが、困ったことにこいつらはそのままだと使えない。

 病気持ちという事で、俺たちに感染するからだ。

 自爆前提のバイオテロをしたいとは思わないので、このままなら出番は無いだろう。


 そこで『強化』による病気の消去を行い、使えるようにできないかと思ったのが一つ。

 アイテムの『合成』で何か新しい病気対策の可能なジョブにならないかな、他のモンスターカードとなら新種になるのではと思ったのが二つ。

 あとは『進化』すれば、病気に強いだけの種族にならないかなと期待したので三つ。


 これらのテストを行い、検証をして最終的な使い道を決定する。



 まず、『強化』による病気の除去。

 これは可能だった。

 ただ、一回では足りず、三回ほど強化しないと病気が消えない。

 あと、病気が除去された場合、カードの表記が『タフ・オーク』に切り替わる。病気が無いようにと進化させた場合も同じだった。


 『合成』に関しては、血清を合成すると『ワクチン・オーク』になり、保菌者ではなくなるのが確認された。ワクチンと名がつくが、こいつらの血がワクチンにならないというオチもついているけど。

 また、回復薬を合成することで病気が消えたけど……『オーク・ブラックブラッド』という、血が解毒能力を持つオークになった。黒い血、ねぇ。どこから出てきた?そして病気と全く関係が無いというのは微妙な気分だ。

 他のカードだと、普通に職業に就くだけで終わったよ。



 とりあえず、病気無しの状態にすることは可能。

 コスト的には合成で済ませるのが良さそうだ。


 種族が切り替わるだけの『ワクチン・オーク』をメインに、ちょっとだけ『オーク・ブラックブラッド』を用意すればいいか。

 『タフ・オーク』は……要らないかなぁ。盾でも持たせて壁役に、とか考えたけど、コストが重い。試験的に作った1枚だけでは部隊運用もできないし、お蔵入りでいいかな。





 最後に、モンスターカード同士の、『合成』の話。


 合成可能なカードは『ゴブニュート』のみ。

 ヒューマン系や素のままのゴブリンとか、狼や猪とかの獣系、タイラントボアの未熟児とかは合成不可だった。

 できないものは横に置くとして、できた結果は。



『オークゼルブ』:モンスター:☆☆☆:大:1年

 オークゼルブ1体を召喚する。オークゼルブはまだ形の定まらないオークである。あらゆる環境に影響を受け、あらゆる全てを受け入れる。




 ☆はたったの3つ。これはいいけど、消費の「大」やリキャストタイムの「1年」ってなんだろうね?

 フレーバーテキストも不穏だし、なんか、ものすごく怖いんですけど。形が定まらないって何さ?


 これも、お蔵入りだろうねぇ。

 怖くて召喚できないよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ