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4-15 防衛網構築②

 毒の防衛網を作るため、入ってきた連中を問答無用で毒にする方法を考えてみたけど、まず無理かな、と言うのが最初の結論だ。


 ゲーム的に考えて、毒フィールドというのはとても便利だと思う。

 再現したかったのだけど、それをする方法を思い付かなかった。


 毒の霧か何かが立ちこめるとした場合、風で自分たちまで被害が出るというのが容易に想像できるというのが一つ目。範囲指定をしたい。

 毒を恒常的に発生させるには相応のカードを作らなきゃいけないんだけど、それがすぐには無理そうというのが二つ目。費用対効果が悪い。

 最後に、作った後に対応する解毒用のカードを用意しなきゃいけないというのが問題だった。解毒は莉菜のようなヒーラーに任せる案もあるけどね。最低でも薬の材料は作らないと駄目なのだ。



『トリゴロシ』:アイテム:☆☆☆:小:1日

 経口タイプの、致死毒の実が生る草。一本の草に20以上の実が生るが、一粒有ればインド象でも死に至る。人間の場合は摂取後30分程度で効果を発揮する。



 トリカブトをベースに作ってみたが、これが限界。ネーミングは俺のセンスじゃないので気にしないで欲しい。

 筋弛緩剤のような、麻痺系の毒草などもあるけど、こっちは効果が薄いので実用的じゃなかった。

 素材そのままの話なので、これを薬品にしたらもっと効果が上がるかもしれないけどね。後回しにしている。


 一応、サンプルはリリースして増殖させているよ。

 最悪、枯れちゃったとしてもカード化して再生すればいいやって思っている。





 戦力の話をするなら、戦闘部隊の強化も有効だ。

 ゴブリンの集落以降は特に戦う予定なんて考えておらず、そっちには少ししかリソースを回していなかった。


 夏鈴たちは強化ばかりで進化は無し。継続して召喚していることが多いから経験値はかなり入っているけど、それぐらい。

 元ゴブリン・今ゴブニュートの各部隊は、全員一回は進化させてあるけど、☆が増えてしまったので二回目はない。ついでに新部隊の創設もしていない。

 草原大狼も普段はリーダーのオーディンばかり出しているので、枚数は増えているけど大規模な編成をしてはいない。

 魔法は……数は増やしたよ? 攻撃系はあんまり進化はさせていないけど、回復系は腕の一本ぐらい切り落とされても治せるよ。手数優先とみれば、そこそこ成長した……って事にしておきたい。



 我ながら、戦闘方面への無関心ぶりは酷いものがある。

 リソースのほとんどを生活方面に回したツケであった。


 美味しいご飯や快適な住環境って大事だと思う。

 凶悪な外敵がいなくなったことで戦闘能力が現状維持でもなんとかなるって意識があると、軍拡は不要と思ってしまうから全部後回し。

 うかつと思う反面、記憶にある快適生活にはほど遠いんだから仕方ないじゃないかと開き直りたくもある。


 オール電化に匹敵する快適生活を、とか考えても仕方がないじゃないか。



 とりあえず情報収集用にと、『ゴブニュート・パーティ』を『ゴブニュート森林潜伏部隊』にしてみた。


 合成アイテムは『ギリースーツ』だ。

 草とか枝とかをくっつけた、森林潜伏用の迷彩服。

 森の中限定だけど、周囲に溶け込む効果があるよ。


 たった五人の部隊カードだけど、観察する場所が限定されているので問題は起きないと思う。

 こちらを警戒して遠くから観察しに来るとは思ってない。


 警戒網、まずはこれでいいかな。


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