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94章 伝説の霊獣

とうとう地を這う虫たちと、直接対決だ。

 94章 伝説の霊獣




 フェンリルがコーマンの方に向かって飛んで行った時、ザラやスーガたちはそれぞれ自分を護衛するグリフォンとハーピーを囲む結界を張った。

 一人の竜生神にグリフォン50とハーピーが500もいるので、結界に入れようと思うと、かなりの大きさになるが、フェンリルとのバトルが始まるまでは危険だと思ったのだ。



 案の定、スーガが張った結界の上にズドド~~ン!と、雷魔法が落ちてきた。 



 こちらは結界があるために大丈夫だが、フェンリルにも雷魔法が落ちた。 

 ハッとしたが、フェンリルがこちらを気遣う様子を見せたので、大丈夫だろう。



 ザラたちは様子を見てその場を離れた。



  ◇◇◇◇◇◇◇◇



 シークが虫の数を減らしてくれたおかげもあって、飛翔系の虫の数をかなり減らすことができた。


 残る飛翔系の虫を集中して倒していたザラとリーン、スーガとキリムは魔力が減ってきたのであとを他の者に任せて、先にアニエッタの所に魔力回復に行く。







 ホグスとザクトが山の上から見守る割れ目の道に、虫たちが押し寄せる。


 高さが1キメルクほど盛り上がっている山脈の道に、地を這う虫たちがとうとう姿を現わした。



 黒い水が流れ落ちてくるように割れ目から大量の虫たちが道を降りてくる。



 魔力を温存していたホグスが「雪崩(なだれ)!!」と唱えると、ドドドドドォッ!と、両側の岩肌が虫の上に崩れ落ち、ザクトとアセンが炎と水をを放り込んで爆発を起こす。

 

 しばらくすると、その炎の壁をもろともせずに次の一団が顔を出す。


 もう一度ホグスは雪崩(なだれ)を起こし、ザクトたちが炎で焼いていく。 それを何度か繰り返すうちに、魔力が切れてきた。



 ホグス達がオーガの里に魔力回復に向かって飛んで行くと、今度はエルフ勢の番だ。




 雪崩によって2キメルクほどの高さになった道の壁を虫たちが降りてくる。 それはエルフにとって格好の標的だった。


 ライラの号令で、次々に虫が射落とされていく。


 そこをすり抜けてきた虫をトレントが叩き潰し、踏み潰す。 



 トレントはその大きさゆえに中に入り込まれると弱い。 その為、トレントの枝の上に大勢潜むドワーフが中に入ってくる虫を倒していく。 



 その後ろからはギブブが出した5メルクサイズのゴーレムが4体とグレンとオーガが、トレントの森を抜けて出てくる虫を倒していく。

 そしてグノームとアージェスも小さい体でオーガやゴーレムの隙間を縫って、次々に虫を倒していった。



 ◇◇◇◇



 始めは優勢かと思われたが、虫が途切れることなく道から現れる。 みんなから疲れと焦りの色が浮かび出した。



 すでに一番後方のニバール兵の所まで到達している虫もいて、必死で応戦している。



 魔法チームがまだ戻ってこない。



 今はまだ対処できているが、次第に膨れ上がる虫の数に犠牲者が増えていき、兵士たちにも不安の色が広がってきた。




 その時、ドンドンドン!! 幾つもの爆発が起きて虫たちが吹き飛んでいった。  


 先にニバール兵の目の前にいる虫たちが爆発していき、オーガやトレントが相手する虫たちも次々に爆発していく。

 

 そして虫が群がっていた山脈の道の岩肌がドドドドドッ!と崩れ落ち、炎が虫を包む。 折り重なって燃えている虫が道の向こうに向かってズドドド~ン!!と吹き飛んでいった。



「フェンリル!!」「フェンリル様!!」


 アージェスとライラが同時に叫ぶ。


「遅くなったな、大丈夫か?」

「おかげで少し休める。 そろそろザラたちも戻ってくるはずだ」


 アージェスは大剣についた虫の体液をブン!と振り払う。  


「山の向こうにいる虫の数が随分減ってきた。 もう一息だ!」

「フェンリル様、ありがとうございます! 今の間に態勢を整えます」


 ライラは顔を赤くして走っていった。



「フェンリル様」と、グノームがきた。 デカい方の斧は一本折れたようで、一本になっている。


「ドワーフたちは大丈夫か?」

「トレントとの連携が上手くいっています。 多少の犠牲は出ていますが、思った以上に少なくて胸をなでおろしております」



 丁度その時、ザラとスーガが戻ってきた。


「フェンリル。 コーマンは?」と、スーガ。

「虫の餌食になった」

「そうか······」


 スーガは少し複雑な顔をしていた。 殺らなければ殺られる。 分かっているが、竜生神が殺されるのはやはり辛いようだ。



 そんなスーガに視線を止めていたフェンリルは、ザラに向き直った。


「とりあえずこちらは大丈夫そうだな。 では(われ)はアンドゥイ国側の様子を見てくる」




 それだけ言って、フェンリルは飛んでいった。






こうやって、フェンリルが仲間を助けていくのですね。

( ̄ー ̄)b

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