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82章 最終会議

各国代表と、各種族代表が終結した。

 82章 最終会議



 レンドールの巨大昆虫たちが動き出したという報告があった。



 すぐにゴブリン、トロール、エルフを魔法陣で呼び寄せた。 そしてそれぞれの種族の代表者数名ずつがアンドゥイ国の会議室に集まった。


 各国代表。


 アンドゥイ国から、アンドゥイ国王、ゼグス・ファント将軍、ネビル・セルカーン宰相、アッシュ・セルカーン傭兵組合長。


 ニバール国から、ハンニバル・スコット将軍、ルドガー・コズビー宰相、他3人。


 西側諸国(小さい国が3国と、どの国にも属していない遊牧民族5部族)代表3人ずつ。



 竜生神とSクラス。


 ニバール国から、シークとレイ。

 スーガとキムル(雷、風)

 ガドルとルーア(白、雷、水)

 ザラとリーン(火、風)

 アニエッタとミンミ(白)

 ホグス(地) アージェス、ゴブブ。 


 アンドゥイ国から、アッシュ・セルカーンとアル(火、地、水)

 ネビル・セルカーンとエクス(白)


 西側諸国から、ヒューイ・デーンとキュレル(火、地)

あ マリナ・エルオタとディグ(水)



 妖精、精霊からオベロン、グノーム、フェンリル。


 エルフから将軍ファーディナンド、副将軍ライラ、大隊長5名。

 ゴブリンキングのゴブブ他4名

 ドワーフ ゴゴト マララ他3名

 オーガからグレン、ラズク他3名

 ハーピーから長のキュピクル他4名

 グリフォンのディーム(大きいので1体だけで参加)

 ドライアドのセリア(ドライアドとトレントの代表)


 グリフォンやハーピーはまだしも、トロールが入れる会議室などはない。 俺の方から後ほど報告をする事になった。




 先ずはシーク様からと、ネビル宰相に丸投げされた。 まあいいか。


 ある程度の戦略の構築はできている。



「先ほどレンドール国が動き出したと報告を受け、風探索魔法で探ったところ、ドワーフ山脈に向かって進行が始まったことを確認しました。 巨大昆虫と魔物の数······およそ2百万」


 おぉぉぉぉ······と、(うな)るような声が漏れた。


「その大群の後ろに魔物が約10万。 そのまた後方にレンドール兵20万。 ただ、予想外の事が起きました」



 ほとんどの者は何が起きたのかは分かっているが、まだ知らない者たちは固唾を呑んで次の言葉を待つ。



「当初の予想では三連山の東の道を通ってドワーフ山脈を超えてくると思っていましたが、先日ドゥーレクに襲われた時に削ってできてしまった山脈の道に、半数が向かっているようです。 

 すなわち敵は二手に分かれて進行しています。 ニバール国側とアンドゥイ国側です」


「二手に分かれているという事は、こちらの戦力も半分にしなければいけないという事ですか?!」


 西側諸国の一国のファンググ将軍が手をあげて発言する。 体が大きくガッチリしていて、太い眉毛が印象的だ


「残念ながらそう言う事になります」

「ただでさえ圧倒的に数では負けているというのに!」


「申し訳ありません。 ドゥーレクは挨拶に来たなどとふざけた事を言っていましたが、本当の狙いはここにあったことに気付かずに、まんまと乗せられてしまいました」


 するとフェンリルが「それは(われ)が······」と言いかけたのを制した。


『黙っていろ!』

『しかし······』


 フェンリルは俺を見上げる。


『何も問題ない』

『······わかった』


 俺の意図が分かったようで、大人しく引き下がった。


 誰の責任でもないし、今責任問題を問うても何も解決しないのだ。



 しかし、ファンググ将軍は話しを続ける。


「今から戦略を変えなければいけませんよね! もう進行が始まっているというのに! どうするのですか?! 相手の策略になど乗せられて道を造ってしまうとは!!」


 机をドン!と叩き、俺を睨みつける。 


 やはりそう来るか·········

 


 するとアンドゥイ国のネビル・セルカーン宰相が「ちょっといいですか?」と話し出す。


「戦争とはそういうものです。 予想通りに事が進むことの方が珍しい。

 私にはシーク殿に落度(おちど)があったとは思いません。 ドゥーレクはシーク殿に会わなくても道を作っていたでしょう。 知らなかったより、事前に知ったことの方がはるかに有利です。

 それよりこういう時はお互いを責めるより最善策を早く見つける事です。

 シーク殿はどのように振り分ければいいと思われますか?」



 さすが、セルカーン宰相だが、また丸投げされた。



「魔法を使える者が私とアニエッタさんを抜いて4人ずつ。 ニバールはガドル先生、ザラさん、スーガ、竜生神ではないですがホグスさん」


 俺は一人一人の顔を見ながら確認する。


「アンドゥイ国と西側諸国からセルカーン親子とヒューイ・デーンさんとマリナ・エルオタさん。 とりあえず4人ずつですね」


 魔法チームはとりあえず半分にするしかない。



 またファンググ将軍が手をあげる。


「そちらにはシーク殿もフェンリル殿もおられる。不公平ではありませんか?!」


 少しでも自分の側が有利になりたいというのは分かる。


「私はドゥーレクが来るまでですし、フェンリルは全体を見てもらいたいので配置を決めていません」

「しかしレンドール国では訓練も行き届いている。 それに比べてヒューイとマリナは訓練を始めて日も浅い。 4人だけとなると不安なのですが」




 困った。 こんなところで()()()()()とは思わなかった。





どこにでも、面倒な奴は必ずいる。

(|| ゜Д゜)

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