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アズリナ

作者: 文代 呉波

もし全能の神になったとしても

なにか欠けてるんだろうなあ

有り余った醜い感情を今

どこかに投げ出したいよ


信号機が鈍い赤に変わった

停滞した流れに従って

そうこうして理想から遠ざかる

焦燥して選択を間違える

アズリナ


理性を保って絞り出した言葉

あなたは謙遜するけど

無垢な言葉が僕を傷つけること

分かるはずがないよね


目に悪い緑の前で歩を止めた

他人を見上げ首を痛めたようだ

笑いながら裏で孤毒を吐いた

もう治らない劣等感を抱いた

アズリナ

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