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初ゲーム転生小説です。亀更新・見切り発車になりますが宜しくお願いします。後々、設定が変わるかもです。
緊急速報。
どうやら俺は、闇鍋転生をしたようです。
もしくは、ロシアンルーレット転生か?
全部、タマが入っているパターンの。
何言ってんのか、意味分からないって?うん、ぶっちゃけ、俺もさっぱりです。寧ろ俺こそ、これがどういう事なのか真っ先に説明求めたい。ぷりーずてるみー。
……更に言うと、そんな「問題」は瑣末に思える程に、それ以上の厄介事に巻き込まれたっぽいんだが。どゆコト。
「…………………」
……うん、現実逃避しても現状は変わらない。
さっきまでは、確かに音楽と芸術溢れるホラーで乙女でミステリーでギャルゲーな学校にいた。
しかし。
空を振り仰いでいた目線を、そっと前方にいるチカチカした電灯達に戻す。
黄、青、赤etc…。
わお!素晴らしき信号機もしくは三原色!カラフルですね!
現実では有り得ない髪色と瞳の色をしている人種すら違ってそうな、キラキラしすぎてちかちかした電灯を連想させる顔面偏差値が高い、これまたどこのRPGポッターさんですか?と真顔で問い質したくなるようなコスプレ姿の集団。
そして、顔面偏差値高いレイヤー達の洋風なお顔立ちと同様に洋風な造りの石畳に石柱で囲まれた中庭っぽい場所。因みに、俺の背後には、緑と薔薇と水の織り成すワンダホーでビューティフルなアーケード。そして、俺の足元は、芸術的なセンスで作られたアーケードが垂れ流す水で溢れた噴水(俺の理解の範疇に越えた造りなのでどういう構造かは聞かないでくれ)のど真ん中。嗚呼、哀しい哉。ローファーや靴下は、既に手遅れな程の水害に遭っている。
最初は事態を把握できずに、ぽかんと固まっていたけれど、俺が現れた途端に「成功した!」とか「おお」とか歓声を上げていた連中が、興奮冷めやらぬ口調で発したとある言葉で、我に返った。
「聖女様!」
聖女、様―――…?
俺は、そこで漸く悟ったのだ。
この世界は、アレだと。
「……ザケルなよ」
巫山戯るな、巫山戯るな、巫山戯るな!
「あの……?」
ふるふると顔を俯けて震えだした俺に、ざわめいていた集団の一人が恐る恐る声を掛けて来るが、無視だ。無視。
「漸く、漸く、あともうちょっとでクリアだったのに……、それなのに!」
「せ、聖女様?」
ばっと、顔を上げて彼等を鋭く睨み付ける。貞子の如く濡れ鼠な髪を顔に張り付かせたホラーな形相で叫んだ俺に、奴等はいっそ哀れな程恐怖に顔を引き攣らせた。
「責任者出て来いやああ!!!」
特に、ゲーム会社。
どうやら、俺は、色んな意味で詰んでいるゲームに転生したようです。
To be continued…?