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偽電車男 第二部「最終話.まごころを、君に」

俺の社会人生活を振り返って恋愛の話を書きますが、もちろんフィクションも混じった自伝的小説です。うかつに書くと特定されちゃうw

さて、話し始める2時間前のことを思い出そう。

マリちゃんはシンイチさんと結婚することになった。

俺は今、第二の雪国から実家に向けて長距離を愛車で移動中だったが、あるPAに車を止めた。


マリちゃんに最後にあのメッセージを送ろう。

俺は携帯を出した。


メールを送信する。


「○○(マリちゃんの姓)さん、結婚するって聞きました。おめでとうございます。もう、二度と会うことは無いと思うし、最後にこれだけ伝えておこうと思ってメールしました。実は○○さんが海外に出張していた際に色々あり、シンイチさんの方から心配して俺に電話もらったので、シンイチさんには事情を表面的な当たり障りの無い部分だけ教えてました。でも俺は誰かの悪口とか言ったりしてませんし、誰かを罠にはめるようなことはしてません。○○さんを愛する男の一人として、結婚を祝福してます。お幸せに。さようなら。」


しばらくして、マリちゃんから返信が来た。


「俺君のこと誤解してた。悪く言ったりしてごめんなさい。私は結婚して幸せになります。祝福してくれてありがとう。俺君も、いい人みつけて頑張って。俺君も幸せになれますように。 」


俺は、ポケットから煙草を取り出して火をつけた。


あの客先での真実はこうだった。


俺がシンイチさんに宣戦布告した後、俺がまわりのいじめでボロボロになっていたとき、何故か、シンイチさんの方から俺に電話がかかってきた。

マリちゃんの件で心配になっていたのかもしれない。

その電話の内容は、俺とシンイチさんしか知らない。


俺はシンイチさんの連絡先なんか、一切知らなかったし。

シンイチさんは上のポジションだし、連絡先の名簿とか持っていたのだろう。


俺は、まずシンイチさんにマリちゃんと結婚して幸せにする気があるかたずねた。

「あ、××(俺の本名)君?ちょっと話たいんだけど、大丈夫?」

「はい。」

「マリのことなんだけど。」

「そのことだったら、まず確認させてください。シンイチさん、マリちゃんと結婚する気あります?」

「ん?あぁ。そうだよ。」


(マリちゃんは最終的にシンイチさんに戻るんだろうなぁ。じゃぁ、最後に戻れるようにしてやるか。それが、マリちゃんにしてやれる最後のこと。でも、誰を選んでも幸せになれるように。)


「実は・・・」


俺はシンイチさんに事情のうちのあたりさわりの無い部分を話した。

元々シンイチさんの浮気から始まっていること。

そこから、シンイチさんと別れて俺かキョウスケのどちらかと付きあうとか話していたこと。

でも、それは本心じゃなくて、ちょっとした心変わりで結局本気ではなかったこと。

その件が尾を引いて、メチャクチャもめていること。

最後に、マリちゃんと結婚したいのなら、海よりも深くて広い心を持って対応できればいいんじゃない?ってね。


キョウスケが裏で最悪な真似してたことは特に言わなかった。

マリちゃんが俺のことめちゃくちゃ言ってたけどね。

で、あの後責任を取ってマリちゃんはキョウスケと付き合ったわけだが、俺はもう知ったこっちゃない。


そして、シンイチさんには誰にも言わない方がいいよと、言っておいた。


それが真実。


で、結局マリちゃんは今シンイチさんを選んだ。


それが結果さ。


マリちゃんからのメールを受けて、俺は何かちょっとだけもやっとしながらも、煙草を処分した。

コーヒーを自販機で買って飲み、そこからマリちゃんへ最後に愛を証明した後再び愛車で帰路に着いた。


これが、俺の物語。


第一部と第二部の構成です。

よかったら見てやってください。

ブログの方だと全部書き終えてます。

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