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仮想なЯEAL  作者: 路傍の翁
9/16

period 9

「ちょっといいか?」


宿の食堂の机に突っ伏している2人に声を掛けながら椅子に腰を掛ける。

2人はだらけながら首だけこちらに向けて話を聞き始める……見た目がいい奴はなにをやっても様になるから軽く怒りがわいてくるな。そしてそう言うのを俺の目の前でされると反応に困る。


心の中で愚痴りながら2人に用件を話始める。


「これを見てくれ。この前の指名手配書のPKだ」


指名手配書の机の上におき、2人に見せる。

2人はようやく起き上がってそれを読み始めた。


「うっそぉ、このPK始まってからたったの3日でもう8人もキルしてるの?」


「ここまで来ると凄さと言うか執念を感じますね……」


「賞金も10000Fから30000Fに吊り上げられてるね」


「レベルも14と高くなってるんだ」


このレベル、何故分かるかと言うと殺人(PK)をすると秩序を司る神エルニスが神託版という所にそいつの情報を載せる、という設定だ。これはNPCをキルした場合も載せられる。NPCの犯罪者は量が膨大になるので載らないがこの神託版、街中の乱闘レベルから取り締まるらしい。


なんとも厳しいものだと思うがそれによりレベルやある程度の潜伏範囲がわかるようだ。


「困った人だね~」


「そう言うのは正式サービスからにしてほしいです」


「いや、βテストだからこそと言う理由かも知れないな。βテストでそういった検証をして正式版でどうするか判断とか」


その意見に2人は唸りながら紙を見つめる。


「だがまあ不愉快なのは代わりない。そこで、だ。昨日は1日街中生産スキルの習得に励んだ、励まされた? 訳だが……息抜きがてら、ストレス発散ついでにこいつを探してキルしないか?」


「息抜きになるかは疑問だけど、賛成っ!」


「そうですね……私達昨日は根を詰めすぎました! 殺りましょう!」


アンナの口から物騒な発言が飛び出すがそれくらいに昨日の俺たちは頑張ったんだ……!


昨日はケイルの師匠、ガザンに会いに行ったんだが、その後話が盛り上がり、俺が溢した鍛冶に興味がある。と言う言葉にガザンが超反応し、それなら是非教えてやる! ケイル! おめぇも来やがれ! とケイルも巻き込まれ鍛冶を教えられたんだ……


2人もその間にアンナは向かいのガザン工房にポーションを下ろしている薬師に拉致られ調合を、ハルカは隣の装飾屋の婆様に木工と彫金ができるようになる装飾を教わっていたらしい。


あれは地獄だった……


ケイルもあれほどに厳しいのは初めてだといっていた。熟練土が上がったと後でニッコニコしてたが。


まぁそんなわけで俺達はそれぞれ、鍛冶、調合、装飾のスキルを習得した訳なんだが……


これがレア度が皆[HN]でびびった。

解除条件は鍛冶は、熟練鍛冶スキル持ちに教わるのとインゴットを50作製する。

調合が、熟練調合スキル持ちに教わる。ポーション(POT)を10種類、20個ずつ作成。

装飾が、熟練装飾スキル持ちに教わる。装飾品を10個作成。家具を1つ作成。


とスキル持ち、それも熟練スキル持ちに教わらなければいけない貴重なスキルを手に入れた。


ただ、自己流ではじめても下級鍛冶と今回習得した鍛冶の1ランク下のスキルを手に入れれるらしいけどな。最初にプレイヤーがとるスキルがそれだ。


他のプレイヤーより上位のスキルを手に入れてしまったので生産部屋と呼ばれる一時間500Fで借りれる共同作業場を借りれなくなり作業場を全て工房でやることになった。


生産活動でも経験値が入ると分かったのは良い経験だったがそれ以上に悪夢のような1日だった……


俺達はこの事は絶対秘密にしようと誓った。生産職に恨まれそうだし……あれだな! 先住民と仲良くするのは大切ってことだ!



話が暴走列車並みに脱線したが……おい、2人も戻ってこい!


「はっ!? 私はいったい何を!?」


「危ない! 連鎖反応を引き起こすところでした……」


「じぁそう言うわけでこのあと準備したらギルドでその殺人者討伐の依頼を受けて森へ行こう! 一昨日森で怪しい反応があったんだ!」



そして意気揚々、ヤル気満々でギルドへ出掛けた。



そして既にそのPKの討伐に平均レベル12の6人編成の救世者トップクラスのパーティーが成功したとサーシァに聞き、俺達はその場で絶叫した!


「ちくしょーー!」


「そんなー!」


「あり得ないっ!」


サーシァが「……現在ナンバーワンパーティーはオウヤさんたちなんですけどね……」と呟いていたのを俺達が知るのは遠いいつか。


そしてその後森で魔物相手に大虐殺を行ったのは言うまでもないだろう。万全を辞して上層で暴れてやったわ!




ステータス

name [オウヤ]

年齢 [18]

種族 [ヒューマン]

JOB [影[R]]

称号 [認められた者][襲撃者][読書家][研究者]


レベル[24]ステータスポイント 14→0

HP 386/386 (レベル×20+VIT×6)

MP 204/204 (レベル×10+INT×4)

STR 22 (+5)

VIT 13

INT 13

DEX 22 (+4)

AGI 26 (+5)


スキル[10](+1)

短剣[N]49/100

察知[N]43/100

隠れ身[N]39/100

読書[N]18/100

鑑定[HN]25/300

投擲[HN]34/300

避ける[N]20/100

急所攻撃[HN]31/300

戦闘中治癒[R]3/1000

鍛冶[HN]4/300new!



解放済みスキル

遠視[N] 採取[N]情報収集[HN] 徒手空拳[N] 戦闘中治癒[R]new! 高温耐性[HN]new! 筋力強化[HN]new!



【高温耐性】解除条件:五時間以上高温に晒され続け、火傷を負う。

高温に晒されても苦痛を感じなくなる。


【筋力強化】重量の物を長時間使用し、体に強い負荷を掛け続ける。且つ高い目標を達成する。

STRに補正がかかる。

息抜き回として書いてみたんですが……

正直息抜き回になってない気がします。

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