period 7
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ゲーム内時間は朝6時だ。このゲームは午後10時から朝の5時まで一気に時間が跳ぶらしく。
10:00分になった次の瞬間には朝5時になっているらしい。
1つ伸びをして部屋を出て朝食を摂りに1階へ降りる。
今日の朝食は白パンとコンソメスープとその他諸々だ。
「おはよう2人とも1時間振りだな。取り敢えず飯食おうぜ」
「こんにちは、オウヤさん。あ、こっちじゃおはようですね」
「おはよー」
空腹を満たすためにうまい飯を食べ、今日のことを話す。
「今日はこの後ギルドにいって素材換金とクエスト報酬をもらったら各自自由行動でいいか?」
「私はそれでいいよ。午後からはパーティー組んで森にいかない?」
「そうですね。私もOKです」
「なら今日は森の上層でエリアボスを狙うか? 上層のゴブリン達じゃレベルが上がり難くなってるがエリアボスならレベルもある程度高そうだし。無理そうなら逃げれば良い」
「そうですね! それで良いですよ! 流石にレベル差ひらくと経験値が少なくなっていきますもんね……」
「そうだね~。でも夜ぶっ続けで狩りをしてるわけでもないのにテスターの中でも高レベルだよね私達……オウヤさんに至ってはもうトップじゃないのかな?」
「それはないとは思うが上位には入りそうだな。まぁここまで早く上がったのもいきなり森でレベ上げしたからだけどな」
だが何気ない俺の一言に2人はピシリと固まる。
「そ、そうなんですか……あの森をレベル1でソロって……あれ? オウヤさんならやりかねないと思ってる自分がいます……?」
「アンナ……言っても私達も二人でゴブリン倒したんだからね?」
「はっ!?」
ハルカお前もか!
見たいな顔してるけどその顔はブーメランになる思うぞ?
「まぁ13レベルまで上がると流石に上がり難くなるだろうな……草原の奥地にいっても良いんだがエリアボスを狩らないと奥が解禁されないから草原はめんどくさい。だからどうせ狙うなら森の上層のエリアボスにしよう。それに同じフィールド徘徊型なら経験値が高いボス狙いたい!」
俺の意見に二人も賛成のようで満場一致で森のエリアボスを狙うのが決定した。
今日の予定は決まったことだし早速女将さんに弁当投擲物を貰い、ギルドに向かう。
「昨日結構狩ったから相当な額になるんじゃないかな~」
「そうですね。ゴブリンだけでもざっと30体位狩りましたし」
「ん~、3人で分けるとなるとそこまで多くもないんじゃないか? 昨日の午前は一人で5000F近く稼いだけど」
「それはオウヤさんだからできるんだよ……」
「同感です」
ん? そうか? おっとギルドについたな。
サーシァの受付は、っと。
「おう、お早うサーシァ。クエストと買い取りを頼む」
「オウヤさんお早うございます! アンナさんとハルカさんもお早うございます! その前にギルドでパーティー登録されてはどうですか?」
「そんなことできるのか? ……なら頼む」
2人を見て頷いたので登録することにする。
「はい、承りました。ではパーティー名をお決めください。査定をしている間に決めていただいてもらえればすぐに登録しますよ~」
サーシァはすぐに査定に取りかかり始めた。
「さて名前どうする?」
「ハルカと愉快な仲間たちとか?」
「ありがちだけど当然却下だ」
「じゃあ中二病っぽく死の影とかどうです?」
「ちょっと恥ずかしくないか?」
「そんなこと言われると考えた私が恥ずかしいみたいになるじゃないですか!」
「ゲームだから中二臭くてもいいんじゃないかな?」
「じゃあもうちょっと逝って……昇華三柱とか?」
「それでいいんじゃないですか? 神にまで成長できると信じてー!」
「目指すかー。βテストじゃ無理そうだけどな! パーティー名はプレイヤーネームの上に出るらしいぞ……」
「大変そうですが。目標みたいなのが出来て良いんじゃないです?」
「じゃあそれで」
「おっけです」
「了解しました」
と一瞬で決まり紙にパーティー名とリーダー、そしてメンバーを書く。それをサーシァに渡すといい名前ですね。と言われた。
「それではパーティー登録も完了したのでまずはクエスト報酬から渡しますね」
「ゴブリンが32体、前回のオウヤさんのプール分で40体で4回達成で2400F。フラージュスネークは5体、クエストの追加は内ので余りは1体100Fで、報酬が出ますので900F。シンメ草は15本ですね。前回の6本と合わせて2回分達成です。一本は次回にプールしておきますので1000F。疾禍草が8本ですので2回達成で800F。シンメル草は1本ありますから500F。そしてシンガ草が5本で一回達成で250Fですので合計で5850Fとクエストポイントが30ポイントですね。クエストポイントはパーティーで統合されますので一番ポイントの多いオウヤさんの24に30が加算されて54になります。
報酬は3分割して渡せばいいですか?」
「そうしてくれ。下二桁で余りを出して俺のとこでいいか?」
「狩がうまくいったのはオウヤさんのお陰ですからそれでいいです」
「私もそれでいいよ!」
報酬を受け取り次は素材の買い取りになる。これは全部売るので合計金額だけでいい。と伝えた。
「それでは合計で4180Fです」
どうやらクエストと合わせて一人辺り3000F以上稼げたようだ。予想以上に収入があったな。もう1000Fくらい少ないと思ってたんだけど。、
お金を受け取りここで俺と2人は一旦別れて別行動になる。
俺は2階の資料室にまた籠り、2人はどうやら森へ行くようだ。奥の方にいかないように注意しておき資料を読みに上にいく。
まだ読書の時間が始まった。
神聖語の書――読みの早見表が書いてあり後は普通に読むだけだった。
隠密行動の心得――隠密行動のコツや歩法や警戒の仕方などが書いてあった。これを読んだら察知の熟練度が3、隠れ身の熟練度が5上がった。
しかもコツとか色々かいてあるからこれからの上がり方も変化があるだろう。
神話、伝説、昔話――英雄が化け物を倒したり。神が邪神を殺す噺だった。
ここで読書の熟練度が上がって速読を覚え、読むペースが格段に上がった。
結構どうでも言い放しも多いが地味に役立つものもあるので面白い。
今も貴族の作法で書いてあったことを実践しながら読書している。もう少しで礼儀作法が解放されそうだ。
そしてテイマーに関する情報があった。
テイマーはテイムしたモンスターを制限なく操ることができ、上位個体をテイムすればその個体をリーダーに群れをなす可能性もある。
テイムしたモンスターはパーティーメンバーには数えられないらしい。その代わり与ダメージ割合はテイマーが多くなってしまいがちだから敬遠されやすい。
なるほど。確かにそれはあるがこれ以上にダメージを与えれば経験値の分配は同じになるしな。
モンスターを異空間に移すことも可能らしい。そこから任意で呼び出す形になるそうだ。
魔法使いは魔法を覚えないといけないのか基本的に魔力操作がないと後天的に覚えるのは難しい、か。
確か魔法の解放条件は魔力操作の修得と魔法書の購入だったな。
本は高いらしいし確かに後天的に覚えるのは難しそうだ。俺も覚えるのはだいぶ今のキャラが育ってからにしよう。
国の歴史――現在プレイヤーがいる国、クラインフィート王国の歴史が記されていた。
ん?ここまで読んで気づいたが称号が増えてる……[読書家]に[研究者]だって。読書家は記憶力が良くなるという効果で研究者には特に効果はない。
おっと、もう10時か! そろそろ街の外に出るか!
……ゴブリンじゃ相手に為らなくなってきてるな。鉄の短剣で攻撃力も上がってるしcritical hitとinstant death でゴブリンのHPが全損するのが早すぎる……
解放済みスキルに急所攻撃何てスキルも出てきてるし……
このスキル、パッシブでcritical hit のダメージを微増させ、アクティブでMPを15消費してクリティカル判定の範囲を広げる優れもの便利スキルだ。
取得してからそのスキルの熟練度の上がりが凄い。もう読書を追い抜いた。
いまは他のスキルを取るために徒手空拳で戦ってる。速さで翻弄して鳩尾に肘を入れ、脚を首に引っ掻け首を折る。
なんか出来るかな~。と思って十数回練習したら出来るようになってしまった手刀。
手刀はヤバイ。切るのは無理だけどゴブリンの胴体に腕が埋まった。フラージュスネーク相手だと殴る毎に吹き飛んでいってしまうので戦い難いがある程度重量がある相手には素手は有効だろう。
因みに徒手空拳の解除条件は素手で敵を20体倒す。ランクはNだけど比較的高い補正が攻撃力に加わる。
「あれ? オウヤさんじゃないですか?」
「えっ? どこどこ? あ! ほんとだ……ってなんで素手で戦ってるの? しかも様になってるし、ああいうの見ると顔も相まって格好いいよねぇー」
森でゴブリン狩りをしていたアンナとハルカが見付けたらしく呆れた顔でこちらを見ていた。
早く戦闘を終わらせるべく投げナイフ、短剣、素手を併用してゴブリンを殲滅する。
最後のゴブリンが断末魔の叫びをあげて消えていった。
「すごい偶然だな。こんなところで会うとは」
「そうですね! これだけ広いフィールドで会うのは珍しいですよね!」
「いやそれよりもオウヤさん? すごい戦いしてたよね?」
「ん~、なんかできた。自分でも驚きです! 俺よりもそのアンナの腰から肩に巻き付いてる青いフラージュスネーク? はテイムしたのか?」
気になるのは体が青いことだな。鑑定してみるか。
「そうなんですよ!この先に湖があるんですけどね? あ、勿論浅い森域ですよ? そこの畔でHPが残り1割のこの子を見つけまして。
思わずポーションで回復してあげちゃって……
そしたらなつかれちゃいました。」
「そうなのか……俺が読んだ本ではテイムは力で服従させるか魔物になつかれるかサモンの従魔玉をドロップした魔物をテイムのどれかだったな。
それもなつかれるのとサモンの従魔玉は個人の資質がいるがその分十全に力を発揮してくれるらしいぞ」
「そうなんですか! それは良かったね、アンナ!」
「ほぇ~。知りませんでした……」
だから情報収集とかしないの? 君達は……
「ん? そのフラージュスネーク変種みたいだな。[HN]ランクでレベルは13みたいだな。レアじゃんか、良かったな!」
「……鑑定? 識別? 分かんないけどそれが使えることに驚きを覚えるけど。レアモンスターをテイムする何てアンナもアンナね!」
「そうなんですか~。ネル君レアなんですか。でもこれで戦闘で役に立てます!」
充分に役に立ってると思うけどな。俺もテイムしてみよっかな……魔物。確かスキルの解放条件は1匹の魔物になつかれる。だっけ? やれるときにやってみるか。
「じゃあ一旦街に戻ってアイテム換金したら門で集合でいいか? 俺は投げナイフを木から鉄に変えたい」
「そうだね。私達も武器を新調したいからそれでいいよね?」
ハルカがアンナの方を向いて訪ねるとアンナは頷いた。なので各自ギルドで用事を済ませた後俺の紹介でガザン武具工房を連れていくことになった。
ギルドにはプレイヤーがたくさんいた。どうやら条件が広まったみたいでプレイヤーの大半は住民達と仲良くしている。
街の雰囲気が和らいで良かった良かった!
だが街の騎士や兵隊はPKが出たことでピリピリしていた。どうやら指名手配書を配っているらしい。
《『WANTED』
ネーム:ナタリー 最終確認時 レベル 5
元救世者の殺人者
南の草原で低レベルの救世者数人をkill。
現在は永環の森若しくはフィスタ平原の奥地に潜伏模様。
状態はdead or a live。
賞金 10000F》
どうやら低レベルを一方的にkillしたのがダメみたいだな。高レベル――と言ってもレベル5だが――同士ならいさかいによる物として扱われ賞金首になる事はなかったみたいだが。
西の森でみたらPKKしてやろう。
死に戻りさせればその時点で捕縛決定らしいですよ。
でも大変だね街に入れないなんて……顔を隠しても入った瞬間アラームがなるみたいだからね。
3人でそう話ながらガザン武具工房に向かった。
ステータス
name [オウヤ]
年齢 [18]
種族 [ヒューマン]
JOB [影[R]]
称号 [認められた者][襲撃者][読書家][研究者]
レベル[16]ステータスポイント 10→0
HP 386/386 (レベル×20+VIT×6)
MP 204 (レベル×10+INT×4)
STR 15 (+5)
VIT 11
INT 11
DEX 15 (+4)
AGI 19 (+5)
スキル[8](+1)
短剣[N]31/100
察知[N]27/100
隠れ身[N]27/100
読書[N]12/100
鑑定[HN]11/300
投擲[HN]14/300
避ける[N]9/100
急所攻撃[HN]16/300
解放済みスキル
遠視[N] 採取[N]情報収集[HN]new!
【情報収集】解除条件:20以上、資料や本を読む。他人との会話から情報を抜き出して活用する。
情報が集まりやすくなる。