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仮想なЯEAL  作者: 路傍の翁
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period 1

読むのも好きですが書くのも良いですね。主に文章力向上のために……


誠に申し訳有りませんが感想は受け付けないことにしました。

作者はハートが豆腐なので

ログインするとそこは真っ白で全てが白く、なにもない部屋に俺は立っていた。


『キャラメイクを開始します。プレイヤーネームを入力してください』


無機質な音声が部屋に響き、俺の目の前にブウゥンという振動音と共に入力ボードが出てきた。

俺は無機質な音声に従いネームを入力する。


「えーと……O、U、Y、Aっと。重複がないといいな~」


そう祈りつつOKボタンを押す。

再び無機質な音声が聞こえてきた。


「プレイヤーネームの入力を確認しました。……重複確認を完了しました。重複しているプレイヤーはいませんでした。プレイヤーネーム[オウヤ]で登録します」


「続いて種族を選択してください。プレイヤーの年齢は現実世界に同調します。」


「んー、ヒューマン、エルフィ、ドワーフ、ドラゴノイドに獣人……それにランダム選択か。

まぁ、無難にヒューマンでいくか」


その後どんどん進められていき、俺のステータスが決定した。


「やっと終わった~!」


大きく息を吐いて俺は頭を垂れる。予想以上に長く掛かって肉体的な疲労は感じないものの精神的に疲れた。


ステータス

name [オウヤ]

年齢 [18]

種族 [ヒューマン]

JOB [未定]


レベル[1]ステータスポイント 0

HP 50/50 (レベル×20+VIT×6) 生命力

MP 30/30 (レベル×10+INT×4) 魔力量

STR 5 物理攻撃

VIT 5 物理防御

INT 5 魔力(魔攻、魔抵抗)

DEX 5 精密度

AGI 5 移動、攻撃速度


スキル[3]

短剣[N]0/100 察知[N]0/100 隠れ身[N]0/100


結構長い時間を掛けて作った目の前に3Dで表示されている黒髪灰目の自分のアバターに満足してステータスを確認していく。


俺が選んだヒューマンは初期ステータスに偏りがない種族でこれ以外の種族を選択するとその種族の特性によってステータスが変動する。


ステータスはレベルアップでランダムで2~4ポイント得る事が出来るステータスポイントを任意で割り振って上げていく。なのでレベルアップしたからと言って何もしないとステータスは上昇しないので忘れずにポイントは割り振らなければならない。

他にもJOBやスキル、称号によって上昇することもある。

それらの上昇分はステータス左に括弧によってまとめて表示される。


因みにレベル1は初心者が行く草原やそのちょっと奥が適正レベルらしくそれ以上深く行くと相当PS(プレイヤースキル)がある程度ないと直ぐに死に戻ってしまうらしい。


あと適正レベルは単体なら自分のレベルと同じレベルまで、2体なら-2レベル位まで、複数体と戦うときは相乗的に適正レベルが高くなっていくらしい。


適正レベルよりレベルが高いモンスターと戦闘するときはパーティーを組むのがいい。それによって一人辺りの被ダメージ量が減り、リスクが軽減されるからだ。

その分経験値も少なくなるのがネックだけど……


JOBは最初は未定で自分のプレイスタイルによって就くJOBが変わるらしい。

最初のジョブは選択不可能なので就きたいJOBに就くにはそのJOBの条件と思われる行動を徹底するのがいいようだ。

上位JOBからは転職するかどうかの選択が出来るようになるらしいからそこは安心だな!


だがJOBによってステータス補正が変わってくるので変な行動をして自分のプレイスタイルとあまり関係のない補正の掛かるJOBに為ってしまったら困るから注意しとこう。


スキルは最初の取得上限は3、これはレベルアップによって上限が解放されていく。

上限はスキルの項目の右の括弧で確認できる。


そしてスキル熟練度はそのスキルを使用することで上昇する。

これが上がることでスキルによる効果の上昇や使用条件のあるアイテムが使えるようになるなど恩恵がある。

大体のスキルは熟練度が上限になると恩恵(ボーナス)が貰え、更に上位スキルや派生、特殊スキル、希にユニークスキルなるものに進化することもあるらしい。


そして熟練度はスキルのレア度により上限が変化する。

最低ランクのN(ノーマル)からHN(ハイノーマル)R(レア)HR(ハイレア)SR(スペシャルレア)LR(レジェンドレア)UR(ユニークレア)の7段階ありレア度が高いほど熟練度の上限が高くなる。


因みにアイテムもスキルと同様よランク分けがされている。


最初に貰えるスキルは全てNランクのスキルのようでそれ以上のスキルは自分で見付けるしかないようだ。


さらにこのゲーム、スキル取得方法は自分の行動による解禁及び取得又は特別クエスト、シークレットクエストによる報酬のみで購入など売買による取得方法はない。


スキルに関しては頼れるのは己の努力と運だけ! という面白いゲームだ。


だがその代わり普通のゲームには存在するレベル上限はなく、スキル取得上限もレベルが上がれば上限が上がっていくので事実上上限は存在しないので何処までも成長する事が出来る。理論上では前衛職が高火力魔術を放ったり、後衛職が前衛職さながらの接近戦をすることも可能と言うことだ。


一部ネットではサーバが落ちないのかと騒がれたがそこは流石夜浜氏、問題ないと言い切った。


これらの情報はすべて無機質な音声によって教えられた。


有り難いんだけど、事務的な声ってか棒読みな感じで変な感じがするな……


と考えてしまったのは仕方がないだろう。



俺は今VRMMOゲームの『サルバトーレ オンライン』のβテストを受けるためにあるホテルに来ている。


このVRMMOは20年前、夜浜 克也氏がプロジェクトチーフとして開発したFDSフルダイブステーションという人の五感99%を電脳世界に潜らせることの出来る装置をハードに使用して遊ぶゲームだ。


開発当初は医療や軍事ばかりに使われていて夜浜 克也によって発表されてから20年たった昨年、FDSをハードに使用したVRMMOがゲーム業界に参入してきた。


そして夜浜 克也率いるFDS開発チームが所属する企業が6年の期間を掛け、遂にβテスターの募集を掛けた。


俺はそれに運良く当選し、招待されたホテルでこれから1ヶ月間食事や入浴、睡眠以外はダイブし続ける日々を送る。

因みに高校生だが夏休みなので学校もなんにも問題ない!


ステータスやスキルなどを一部正式番に引き継ぎ出来る特典もあるようで他の参加者も張り切っていた。



ようやくキャラメイク空間に待機状態だった俺に無機質な声が発せられた。


『転送の準備が整いました。 始まりの街[フィスタ]に転送します。』







「うわっ! 人おおっ」


余りの人の多さに思わず声を出してしまったことを恥ずかしく思いながら俺は人の少なさそうな広場の外側に移動する。


「人多すぎだろ……」 「早く出たいんだ! 直ぐに終わらせろ!」 「夜浜氏の開始の挨拶くらい待ってやれよ……」


そんな会話を聞き流しながら俺は広場の壁に凭れ掛かり、夜浜氏が来るのを待つ。


そして待つこと数分。広場の上空に足場ができ、いつの間にか白いコートを着た男がたっていた。


いつのまに? いや、認識がずらされてたのか? それとも転移とかかな? さっぱりだな分からん……やめよ。


いきなり現れた男に対して疑問が浮かぶが取り敢えず話を聞くために思考をやめる。


「あー、うん、ううん!」


簡単なマイクテストをして漸く夜浜氏が喋り始める。


こんな挨拶はリアルでやればいいじゃないか。と思うかもしれないが何せ参加者が2000人もいるのでリアルで集めるより中で集めた方がコスパも良いし時間も短くすむ。ということになったらしいからだ。


「皆さんようこそ。サルバトーレ オンラインの世界へ!

自己紹介をしようか。私はこのゲームの開発チームリーダーの夜浜 克也だ。まず君たちに言う言葉は此れしかない……


全力で遊び抜いてくれ給え!



自信満々に言い放たれたその言葉に俺は思わず声をあげた。

勿論だ! βテストは1ヶ月だがその間にやれるだけの事をやってやる!


「この世界は私を含む開発チームが6年の歳月を掛けて作った世界だ。この世界の先住民に対してNPCとして接するのはやめて欲しい。先住民は己の意思で、感情で動く。礼節には礼節で無礼には無礼で返されることを頭の片隅に置いておいてくれ。

そして己の行動に責任を持って行動してくれ!

1つ言っておくなら罪を犯せば牢獄や一定時間強制労働等があるから注意してくれ。


それではゲームを開始する!


以上っ!」



そして夜浜氏の話が終わり、姿を消した直後参加した2000人のテストプレイヤーの内の大半がモンスターを少しでも多く狩り、スタートダッシュをかまそうと我先にと一気に初心者フィールドがある南門に向かって駆け出した。


走っていかなかったのはのは俺を含めて勢いに付いていけない女子二人組に爽やかイケメンと厳つい顔したおっさんと渋い顔した男の三人組くらいだ。


他にいた数十人は数人のグループに別れたかと思ったら西に全力疾走していった。


そんな慌てなくても良いだろうに……と言うか西って南より危ないって初期情報にあった気がするんだが?


あ、南だとプレイヤーで埋め尽くされて効率が悪いからかな?


あと一応夜浜氏の話の直後だからか、先住民に迷惑はかかってなさそうだからいいけど危ないな……町の人たちも顔しかめてるし。


よし、装備を整えて西門に向かおう!


そう決めた俺は装備を確認して足りないものを整えるべく露天に向かった。


俺が歩き始める頃には他の5人のプレイヤーも居なくなっていた。

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