5話社長の贈り物
あの面接の日から数日後、PC等の機材とボクのVとしての立ち絵やらが同封のUSBっていうんだっけ…?それに入っていた。
それと短いけど手紙が貼ってあるかなり大きい段ボール箱も届いた。送り主は【ライブガーデン代表取締役穂桜】
段ボール箱はお姉ちゃんが持った感想としては(片腕で持つのは厳しかったよ……)なんかガラガラしてるから機械系かそうゆう類だって。
機材は送られてきたし……何だろう。
「お姉ちゃん、手紙見せて?」
「ほーい、はいどうぞ」
「ん、ありがとう」
手紙の内容としては
(ライブガーデン採用おめでとう、君はこれからライブガーデン5期生として頑張ってほしい。それと私はライブガーデン社長のほかに色々仕事で精通してるんだ。その中に義手義足を扱う仕事をしていて今回腕だけだけど義手を採用祝いとして贈ろうと思う。ちなみにその義手と義足は時期に販売するからテスターとして感想やらを教えてほしい。義足もそのうち送るからそれでは頑張ってねー)
…とゆう内容の手紙だった。
うーん…???
え?なんで??ボク合格しただけだよね?合格祝いは有り難く譲り受けるけど…
それにテスターって………ボクそんなのしたことないしどうすれば
とりあえずお姉ちゃんに………
「お姉ちゃん、これ…」
そう言って手紙を渡す。そして内容を読んだ後…
「(・_・;)??」
みたいな顔してた。なんかそーゆうお姉ちゃんの表情見たことなかったから新鮮で面白かったよ。
流石に自由奔放、あと頭のネジが数本のお姉ちゃんでも予想外だったか…
(姉が今まででやらかした事)
・酒に酔ってそこら辺を走ってた暴走族とその組織壊滅
・そのままの勢いで半グレ組織やヤク組織とか潰す
・学生時代いじめてた人の家に某暴力団家宅捜索員の感じで凸って証拠とか被害額やらをしっかり突き付ける
・身体能力が素でもオリンピック選手顔負け
・その他五感等が動物並かそれ以上
……etc
◇◇◇◇◇◇
「とりあえず…まぁ、有り難く貰っときなさい。困るものでもないし…なんなら使って見たら?」
「えぇ……幾らするのか分からないのに怖くて使えないよ……有り難く貰うけど…」
そして視界の端に手紙の文字が見えた
(p.s.ちなみに販売価格は4、5万ちょっとくらいを目標にしていますがなにせ防水、精密機械、その他諸々の理由で今は25万くらいになりそうです…)
「………」
「………」
2人の間に沈黙が走る。たかが合格しただけだよね…?(N回目)なんでこんな高級品ポーンって送れるんだろう……
「社長の財力コワい」
「わかる、幾ら私でも恐怖を感じたよ。」
ふぅ、まぁ、とりあえずでわり…きれないけど、とりあえず置いといて…
社長さんから送られてきた物をよく観察する。
それはよく出来た精巧な義手で、遠くからは本物の腕にしか見えない。
装着方法も至って簡単そう。腕にカポってはめてバンドで留めるだけ。簡単だけどそうそう外れることは無さそう。
「せっかくだし、付けてみたら?私も手伝うよ」
「…壊したら怖いけど、分かった」
お姉ちゃんに勧められて義手を装着する。
思ったよりも簡単だった。付けてみた感想はとても軽い。まるで付けてないみたいに。それにこの義手……昔学校でそうゆう調べ物した時に見たけど腕の筋肉の動きを検知して動かす筋電式だ……
ボクは感覚的に手をぐっぱとしてみる。義手もそれに連動しぐっぱする。
しばらく部屋にはわずかなモーター音が木霊する
「…どう?本物…ではないけど自分で腕を動かす感想は」
「……凄い…嬉しい…」
気づけばボクは大粒の涙を零しながら泣いていた。
ポロポロ、抑えようと思っても抑えられない。赤子のように嗚咽を漏らしながら泣く。そんなボクをお姉ちゃんは優しく抱きしめて背中を擦ってくれた。
「まったく……泣き虫さんね…よしよし」
「うぅっ……ぐすっ……おえっ……うぁっ……」
なんか中途半端実すごいけど許して……これ以上はなんか書きにくい……
私ずっと義手ってどうやって、なんで動いてるんだろうって考えてました。