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初めまして

 皆さま、ごきげんよう!

 ヴァイオレット ブラッドレインと申します。

 このクリペレアン帝国、四大公爵が一つ、ブラッドレイン家の娘ですわ。

 クリペレアン帝国には四大公爵を筆頭に、五大侯爵、六大伯爵、そして子爵、男爵と王家を支える貴族制度がありますの。

 それから国の南側は隣国に面していますので、そちらには辺境伯、北側は海に面していますので、あちらには海洋伯と貴族制度とは少し違う爵位の皆さまもおりますが。

 東側と西側は広大な裾野が広がっており、隣国ともいえど山々を越えることは(むつか)しく、自然な砦扱いとなっていましてよ。

 国政としましては安定しているところではありますが、それは南北をお守りいただいているからこそ。実情を知る者は南北に足を向けて眠ることなどできないのですわ。

 王家の血筋の多くは公爵から伯爵までで受け継がれ、なかなか他国に出ることはありません。反対に他国からの血筋もなかなか入らず、クリペレアン帝国は自国の中で婚姻を繰り返して参りました。

 商家であれば他国と縁を繋ぐことも多いようですが、貴族の多くは他国の血筋を迎え入れることに拒絶感があるようですわ。過去を(さかのぼ)っても内戦や叛逆が少なかったことも影響しているのでしょう。

 けれど、その流れが少しずつ変わってきました。

 きっかけは王太子の婚約破棄が続いたことに始まり、それから真実の愛なるものに目覚める小説が流行したことで加速し、現在悪役は誰なのかというところですわ。

 気づかれたかもしれませんが、そう、わたくし王太子の婚約者ですのよ。

 ふふ、そうですの。わたくし、今、悪役令嬢と呼ばれる存在となり、真実の愛なるものを邪魔しているんですって。


 でも、そもそも悪役令嬢の『概念』とはなんですの?

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