満喫
せっかくの雨なので
今日は雨だ。
あと数週間で梅雨になるだろう。 雨女、雨男がはしゃぐ季節だ。
私は外にいく用事もなく、面倒なので持っているアニメを初めから見ていくことにした。
……やっぱり最初の方は絵が違う。
なんというか綺麗じゃない。というより幼い顔をしている。
主人公の成長に一喜一憂し、悶えていると、気付けばすでに夕方になっていた。
まだ雨は降っている。
「…っ!?」
立ち上がろうとしたら肩と腰に劇痛が走った。
か、固った?
私はゆっくりと腰をひねる。
その瞬間、この世のものとは思えないような音がした……
うぅ…
今日の教訓
長時間同じ体勢でテレビを見ないこと。
もしくは、座敷童子の体で見ること。
肩と腰の痛さにうめきながらテレビにチャンネルを戻すと、どこかで見たことのある女の人が写った。
気象情報を伝えている。
「明日の天気は…」
あ、思い出した。
お気お姉さんと呼ばれてる870歳の座敷童子だ。
座敷童子は天気がわかる。
ビビッと肌で感じるのだ。
ビビッ……………………明日も雨だ。
沙夢 「こんな何もない日常書いて……」
作者 「ありのままの姿を書かなきゃね」
沙夢 「面白くするために家出でもしようかな」
作者 「ほどほどにね」