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旅路録

少年と少女の話

作者: リフェ

 偶然だったのか運命だったのかは今じゃ分からない。だけどこの出来事が無かったら、二人の物語は無かったのだろう。


 それは二人が高校二年生のある日。

 少年は忘れ物を取りに陽が沈みかけている時間に家に帰らず、スクールバッグを持ったまま教室に戻って来た。

 教室には同じクラスであろう少女が少年の机の前に立ちながら本を開いて読んでいた。

 少女はドアが開く音で我に返り、少年が教室に入って来たのに気付いた。

 急いで本を閉じて机に叩きつける勢いで置き、スクールバッグを手に早足で教室を出ていった。

 少年は一瞬の出来事に呆然とするが、気を取り直して忘れ物を取りに自身の机の前に行くと、さっき少女が読んでいた本が置いてあった。

 その本は茶色の分厚い表紙に紙も黄ばんでいてとても古くそして重く感じた。

 存在感のある本に少年は興味があった。が、人の物を勝手に持っていって大丈夫だろうかという悩む。


 最終的にあの女子が自分の机の上に置いて帰っちゃったから盗られないように持って帰った方が良いよね……と言い訳を脳内でつらつらと並べ、本に触れた。

 触った際に静電気のような痛みを感じ、一瞬手を離したが、二回目に触るとなんともなかった。

 何故か教室で本を読んではいけないと思った。

 少年は首を傾げつつ忘れ物と一緒にスクールバッグの中に入れ、帰宅した。

 


 少年は次の日に少女に本を返したが、少女は何故か驚いた表情をしていた。首を傾げつつ謝罪をし、二人は友達になった。


今度書く長編の主人公とヒロイン。

これは仮なので連載版は全体的に変わるかもしれないです。

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