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僕の彼女は二次元   作者: 松武 重男
1/8

僕の彼女は二次元

読みづらいかも知れませんがどうかどうぞよろしくお願いします。



1話


都会のビルが沢山あるなかの1つに50階建のビルがあり、その中の10階のオフィスに沢山のディスクとパソコン、個性のある人達が居る中、毎日パソコンのモニターとにらめっこしている冴えないやせ形の男…


あー疲れた…背伸びをして、今週も仕事を終えて僕はディスクを離れた。

オフィスを出て僕と他の社員達がエレベーターに向かうと僕の背後から同期の岩瀬いわせ 大貴たいきが俺の肩を叩いて「よっ、羽貫はねぬき変わらず元気そうだな!今日は週末だし、どう?合コンあるけど、一緒に参加しないか?…あああ、それとも例のあの二次元と恋愛ゲーム?」小馬鹿にした様に笑いながら話しかけてきた。


僕の名前は羽貫はねぬき 秀平しゅうへい

今、僕が働いている会社はゲームソフト等の開発会社。

幼い頃から僕は内気で、学校が終わると部屋にこもり、テレビアニメかゲームをしていて、友達も少なく、友達と言っても学校で休み時間話をするだけで、仲の良い遊び友達というのはいなかった。

僕は独りっ子で家に帰っても親は共稼ぎで家に居ても独り、ゲームが僕の遊び友達…。


ゲームより大好きなのが毎週夕方に放送するアニメ、宇宙戦隊ロボットアニメ『デフローズ』が好きで欠かさず観てた。


その頃から将来の夢は、アニメ制作かゲームの制作…アニメはストーリーとか絵を描くのが苦手でもゲームなら僕にでもできると思っていた。

ゲームなら自分の好きなゲーム作って遊んでみたいと言うだけで、プログラムの事を勉強をして、専門校に入り好きな事が出来て充実した学生生活をおくって、念願のゲーム会社に入る事が出来た。


一方、岩瀬は有名大学を卒業、お父さんが有名な企業の社長だとか、岩瀬はさんに兄弟の二男で、後継ぎとか考えた事もなく自由に生活を楽しんでる…学生時代はサッカーをしてモテモテだったとか…何か何処となくうらやましい。


岩瀬は少しニヤケながら「お前さ…今彼女いないだろ?」何か上から目線でイラッとする


「……」岩瀬の質問に答える気がない


岩瀬の右手が俺の左肩にポンと置くように

「俺達も30になるんだぜ!彼女の1人、二人、早い人はもう、結婚もしてるのにさ、誰か見つけないと、あっという間にジイさんになるぞ!」


返す言葉もみつからず、ただ下を向いて沈黙をしてた。

この会社にはエレベーターが5機もあるのに、今日に限ってなかなか来ない。

岩瀬の奴今日はよく喋る、僕にとってはどうでもいい話をいつまでペラペラ話してるんだ…

まだエレベーターは来ないのか?

エレベーターの階数を表示を見る、まだ10階に居る俺達の所にエレベーターは来ない…

それとも、エレベーター脇の薄暗い階段を使うか。


岩瀬は驚くような顔で「お前…今いないと言うか、今まで彼女っていないのか?」


「……」


いない、好きな子は今までに何人もいたけど、告白処か話すらもしたこと無い…話をしたとしても、何を話をして良いのか分からないし、話しかけられても返す事が出来ずにただ避けてきていた。


クラスの班活動で、好きな子と指と指が当たっただけで固まってしまって、頭の中が真っ白になったくらい純粋だと自分でも思ってた。


まだエレベーター来ない、コイツと一緒に居ると居心地が悪い、早く別れて帰りたい…階段も考えたけど、ほんの少しの我慢だと思っていた。


「お前…もしかして、童貞か?」半笑いしながら僕の顔を覗き込む。


回りにエレベーターを乗る人達が居るところで、そんな事を言わなくても…僕は恥ずかしくなり「そんなのどうでもいいだろ!ほっといてくれ」と、恥ずかしさと怒りで声を震わせながら岩瀬に大声とわ言えない位の声で怒鳴り、この場所に居るのも恥ずかしくなり、エレベーターを諦めて階段の方まで走り下っていった。


童貞の何が悪い!誰かに迷惑をかけるのか?僕の人生は僕だ!誰のものでもない!

怒りで頭の中がイライラしながら階段をかけ下りて5階に着いた頃、階段の入り口から相染あいぞめ 香織かおりさんに出会った。


このビルとしては少し暗くどちらかと言うと気味が悪い、さほど広くもなく利用する人が少ないのに5階のフロアーにバッタリ会うなんて…


「羽貫くん、珍しいね階段使うなんて」


相染さんも僕の会社の同期の女性で企画部に所属している、周りから頼られる人だけど、何かサパサパしたようで、お姉さんみたいな綺麗スタイルの良い女性で結構モテそうな人だけど、回りに寄せ付けないオーラがありそう。


利用の少ない階段に偶然相染さんに合うなんて、運命みたいでなんか嬉しいな…


「ああっ、たまには運動しないと思って…」

相染さんが先に階段を下りながら僕はその後ろ追うように下りる。


「そうなんだ!私も…ここ5階じゃない、運動には丁度良いと思ってたまに利用してるの、それに今日はエレベーターに、いやな上司が居て一緒に乗るのは嫌だなってね」

相染さんは僕の方を振り向いて見上げる様にニコッと笑った。


僕は間違いなく顔が赤くなっている…薄暗い階段だからバレてないことを祈りたい…でも、綺麗だ…相染さん彼氏いるのかな…いや、間違いなくいるな、こんなに綺麗な人だし誰もほっとかないだろう…


階段を降り4階…まだ3階にも着かない、何を話して良いか…質問とかして変に思われるのも、だけど無言だと…こんな時、岩瀬みたいな奴は楽しく話題を出して来ては盛り上げたりするんだろうな…創造しただけで岩瀬に腹が立つ。


「どう、仕事は…順調?」


それに対して僕は「あっ…うん、順調と言うかまず、頑張ってる…」


「そう…」話が続かず無言になった。

って言うかやっぱりこうなるよね…


無言で下りて行く二人、3階、2階と下りていき、やっと1階にたどり着いた。

ホットしたのと、もう着いた…というか階段の下りている間、何か色々と話せたはずだけど、そのまま下りた事にちょっとモヤモヤ感があったけど、相染さんとの間には何の始まりも無いのは分かってはいるけど…何か残念だった。


1階フロアーに出て「私はこっちに用事があるから…じゃあ、お疲れ様」と右手を胸の高さまで上げて出口と反対方向に歩いて行った。

その後ろ姿を見送るかのように僕も右手を少し上げて、直ぐに下ろし出口へとむかった。


家に帰ると僕の好きな子が待ってる…歩きながら駅の方へ向かった。



二話に続く









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