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フクロウにちょっと、呼ばれて。

交わるはずのない『こちらの世界』と『あちらの世界』

フクロウに呼ばれて『こちらの世界』に来たミオ。

これから、ミオにどんな物語が待っているのか?


この物語を作るのは貴方だ….!!!

登場人物


ミオ:大学生

ツダカ:ミオの飼っているフクロウ(メガネフクロウ)


2章


 ふぁ〜よく寝た〜

『こちらの世界』に来たミオはその後フクロウの家 『巣』

に泊まった。

 目が覚めたのか..よく寝ておったのぉ。『こちらの世界』と『あちらの世界』を行き来すると、体力使うからの…よく寝て、よく食べて明後日に備えるがよい。

 はい…

フクロウの家に着いた時、ミオはフクロウから、これからこの世界で過ごすために、ミオに全寮制の学校に行くように提案された。

ただ…問題は、明後日からフクロウとは離れて見知らぬ世界のカレッジに通うこと、しかも普通の学校ではないと言うこと。

心の準備もできてないのに、いきなり学校に通うなんて…

とミオは思った。

 あの、私一応大学生なんですけど…なんで高校から?

 おー。そーじゃったの?だが、いきなりそこに行っては、トンチンカンだぞ?だから、カレッジに行って基礎を学んで来るが良い。

フクロウは当然のようにフンッと鼻を鳴らした。


カレッジに引っ越す前に、カレッジから入学許可証が届いて必要なものを揃える必要があるそうで、フクロウがある程度揃えてくれたが、残りはフクロウとミオで買いに行くことになった。


必要物品を見た途端、ミオは唖然とした。


大きく『王立ストリジフォック高等学校 入学許可証』と書かれており、

『入学おめでとうございます。ーーーーー』と形式的な挨拶と共に、長いリストが下に書いてあった。


必要物品


・教科書       生徒(全員)

基礎魔法学I ・制服(夏服、冬服、行事服)

基礎魔法技術学I    ・寝具、寝巻き、生活用品

基礎魔術学I ・筆記用具(ペン、消しゴム、定規)

歴史学        ・使い魔

薬学基礎       ・ヨモギの葉

生物基礎       ・アキノキリンソウの花

言語学        ・通学バッグ

数学I•O ・フクロウの羽•髪の毛


ミオにとって全然馴染みのない科目ばかり、そして謎の植物と羽…髪の毛に関しては、どこの学校にも毛髪検査があるのかと思った。と同時に、毛髪検査は最近タブー視されているから、大丈夫なのか不安が高まった。


 さて、ミオ買いに行くぞ。そこのドアを3回ノックするのじゃ..それで開けよ。


ミオは言われた通りに3回ドアをノックして開けた。

そこには、フクロウの家の周りとは全く違う景色が広がっていた。

行き交う人々、見たこともない売り物、人間ではなさそうな獣人や半獣、耳が尖ってる人もいる。ミオが物語でしか見たことない者たちが目の前にいた。


 ほれ、早く前にいっておくれ、外に出れないじゃろが..

フクロウは微笑みながら、ミオと一緒に外出したのであった。


2章ー2 ーーーーーーーー木漏れ日の青年ーーーーーーーー


フクロウは教科書類を全部揃えてくれたらしく、あとはリストの右側に書いてあるだけ揃えば完了らしい。


 えーっとリストは、なになに〜筆記用具は今持ってるのでいいかなぁ…私の世界と同じ感じの筆記用具も売ってるし…

 そーじゃの。ここの世界もシャーペンも鉛筆も売ってるから安心せい。とりあえず、シャー芯だけは買っておけ。ほれ、これで足りるじゃろ??


フクロウがくれたのはお金のようだ。バールという通貨で日本円と変わらない使い方らしい。ミオにとっては何ユーロは日本円でいくら〜などと計算しなくて良いことに安心した。

そして、筆記用具屋でシャー芯と消しゴム、定規をそれぞれ買い、リスト欄にチェックを入れた。


 次は日用品じゃの?寝具はネットで頼んで今日中には届いていると思うが、寝巻きは好みが分かれるからの、お主が好きに選べば良い。

ワシは用事があるから、その間に買っておいてくれ。何かあったら、ワシの名前を呼んでおくれ。すぐ飛んでくるからの。


すると、フクロウは霧のように消えていった。1人取り残されたミオはバールを握りしめて、リストのものを探しに行ったのだった。


 好みの寝巻きや生活用品を揃えて、あとは謎のヨモギの葉と何とかソウを揃えれば完了になった。ミオは定員にどこに売ってるのか聞いて、その通りに向かった。

言われたお店が何とも言えない不気味なお店で、恐る恐る入った所、様々な見たこともない植物が雑多と置いてあった。


 す…すみません。ヨモギの葉とアキノキリンソウってありますか??


奥の方からガサガサと音がして、しばらくすると年配の女性が出てきた。


 あら、いらっしゃい!あぁ、新OWL生ね!入学おめでとう〜

 あ、あうる生??


 そうよ。ご存じなーい??王立ストリジフォル校のとこの生徒をOWL生って呼ぶのよ。あ、そうそう。ヨモギとアキノキリンソウだったわね。今はセール中だからセットで1550バールにしたい所だけど、今日は特別1500バールにしてあげるわ!


気のいい店員に笑顔を向けてミオは1500バールを女性に渡した。


 頑張ってね!可愛いフクロウさん。


ミオは笑顔で返事をして、そのお店を出た。外に出たミオは次はどこに行こうか迷っていた時、近くにあった大きな歴史的建造物が目に止まりそこに向かった。大きな門をくぐると、そこには広い廊下があり、左右には本棚がずらーーっと奥の壁が見えないくらいまで続いていた。

ミオが建物を見回していると、目の前に黒いアゲハが飛んできた。ミオが手を伸ばすと黒いアゲハはミオの手の中に消えた。


(ねぇ…こっちに来て)

ミオは誰かに呼ばれたと思い、また見回したが、誰もミオを読んでいる気配はない。呆然としていると、ミオの指で消えたはずのアゲハがミオの目の前を通り過ぎた。ミオはすかさずアゲハの後を追った。

たどり着いたのは、綺麗に刈られた庭園だった。アゲハは巨木の下に消えていった。


巨木の下には綺麗な顔立ちの青年が眠っていた。白髪に近い銀髪に白い肌、尖った耳。まるでフクロウと同じ容姿をしていた。ミオはまじまじとその青年を見ていると、青年が目を覚ました。


 護衛ではなさそうだな。君は?

 え、あーごめんなさい!綺麗だったので!あの…護衛?

 なんでもない。君は?

 あー。名前言ってませんでした。ミオです。

 ふーむ。新入生か…

 そ…そうです。あ、貴方も?あ、アウル生ですか?

 そうだ。今度3年になる….

 先輩なんですね。よろしくお願いします!

ミオはペコペコ頭を下げると、その青年はじっとミオをみていた。

 なぜ、君はそんなに頭を下げるのだ?

 え、いえ…深い意味はありません。

 ……………………..。

青年はミオをじっとみて、沈黙が続いた。ミオは沈黙がツラくて、早く逃げようと思ったとき、青年はやっと声を出した。

 君は私の髪色を綺麗と言ったな。なぜそう思った?

青年は不思議そうにミオをみて、そう呟いた。


 だって、綺麗な銀髪していますもん。それに目も綺麗。私はどこにでもいるような黒目、黒髪だから、つまらないから…です….

 ほぅ。つまらないとな…黒髪、黒目はあまり見かけない毛色だが、もっと自分に誇りを持つべきだと思うが…それに、私の髪色と目の色はみんなを遠ざける。好きではない。…..なのに、それを綺麗と言ってくれる君は面白い。気に入った!


この青年は何様なんだ?と思いながら、ミオはとりあえず、感謝の言葉を言った。


 では、また会おう。護衛を心配させても可哀想だ。

その青年は名乗らずに、光の結晶と共に消えた。


ミオはさっきの青年の名前を聞けばよかったと後悔していた時、後にはフクロウが立っていた。


 お主、ここにおったか、いい冒険はできたか?

 はい!あの、さっきの青年フクロウにそっくりだっんですけど、見ました?

 ….はて?ワシは見とらんかったがな?まぁ、出会いは大切にするんじゃぞ?また、きっと会える。


フクロウは微笑みながら、ミオと図書館を出たのだった。


2章ー3ーーーーーーーーー出会いーーーーーーーーーーーー


昨日買い揃えた荷物をまとめて、フクロウがまとまった荷物に学校の住所付きの張り紙を貼った途端に荷物が消えた。

フクロウ曰く、張り紙には瞬間移動魔法が掛かっていて、張り紙を貼ると荷物がその住所に運ばれるらしい。


そして、バッグを持ってミオとフクロウは椅子に座った。


 ミオ、このティーカップに何が見える?

 え….っと、何も見えないですけど…

 よーく見てみろ。何か見えるはずじゃ。

ミオはフクロウに言われた通りにティーカップの中を除いていると、徐々に白のような建物が浮かび上がってきた。思わず身を引くと。フクロウが微笑んで


 見えたかの?そこがお主の行くカレッジじゃよ。今からそのティーカップに紅茶を淹れるから、目を瞑って飲み干すのじゃ。目を開けたままだと、酔うからな。ちゃんと目を閉じるんだぞ?ちゃんとな?飲んで、ワシの声が聞こえなくなったら10秒数えて目を開けるが良い。


このティーカップには行きたい所に行ける便利な機能がついてて、ティーカップに行き先を確認して、そこに入れた飲み物を飲むとそこに行けるという。

ミオはフクロウに淹れて貰った紅茶を口に含んだ。ふわーっとアールグレイのいい匂いがして、一気に飲み干した。

 いってらっしゃい。頑張れよ。ミオ….

徐々にフクロウの声が遠ざかり、10秒数えて目を開けた。

…..そこには、さっきまでティーカップの中で見えてた建物が目の前にあった。


ここで4年間過ごすのか。周りには新入生らしき生徒がぞろぞろいて、この世界に来て驚いた事だが、色々な髪色や容姿をしている生徒が沢山いた。赤や青、緑など沢山。


 そこのお嬢さん!確か、フクロウさんの!ミオ…ミオ ライマー君かな?

そこに立っていたのは、背の低い男性だった。

 ミオですが…ライマーではありません。フクロウは私とさっきまで居ました。

 そーだったか。いやぁ..フクロウに会いたかったなぁ。ところだライマー君、君のファミリーネームはしばしば目立つ故、フクロウのファミリーネームを使うように、フクロウから連絡を頂いたんだ。


この人全然人の話を聞かないなぁ…と同時にフクロウにファミリーネームがあったんだ と思った。

背の低い男性は改めて背筋を伸ばして、

 申し遅れました。私はゴーウェル ダガーだ。王立ストリジフォル校の教師で、これから、新入生の入学式をするにあたり、そこにある講堂に案内する予定なんだ。

 

すると、ゴーウェル先生が喉に杖を当てると、メガホンのように声が響いた。ぞろぞろと集まっていく新入生と共に、満足そうな顔をしたゴーウェル先生が、講堂へ案内した。


講堂へ歩いている途中に、後ろから翡翠色の髪色とターコイズブルーの瞳をした少女がミオの目の前に来た。


 こんにちは!あたし、ロシェル ラッセンって言うの!よろしく!ファミリーネームがRだから、席が近いかなぁって思って!


 え、なんで私の名前知ってるの??

 あ、やば、えーっと….貴方の心を読んじゃったの…また、やっちゃったぁ〜


なんだ、なんだこの子は⁉︎と思ってたら、


 なんだなんだこの子!?って思ったでしょ?そう… あたし小さい頃から読心術ができるから、どうしても人の心の声が聞こえちゃうの 。そのせいで友達が嫌がってみんな離れちゃう…だから、なるべく読まないように頑張ってるんだ!


 この世界には色んな人がいるのね。心が読めちゃうって凄いじゃない!私、語彙力ないから、むしろ助かる!私はミオライナーよろしくね!


ロシェルはキラキラした目を見開いて、大喜びでミオにハグをした。


 そろそろ入学式だね!一緒に行こ!どこの寮生になるかな??うーん、知恵のフクロウにしようか、安定にするか…貪欲は私じゃないなぁ…


ねね。その寮ってどうやって決めるの?希望性??

 ちがうよ〜!大きな鍋にフクロウの羽とヨモギの葉とアキノキリンソウを一人一人入れて、鍋の色によって寮分けされるんだよ!面白いよね!楽しみ!

寮は全部で6つ

守護と正義に重きを持つ寮 ガーモンド寮

知恵と貪欲に重きを持つ寮 インゲイブ寮

安定と努力に重きを持つ寮 リトルランス寮

自由と奮励に重きを持つ寮 エンフリー寮

救済と慈愛に重きを持つ寮 オルライジング寮

優雅と勝利に重きを持つ寮 フォーヒューセン寮

だ。


講堂に移動させられた新入生はファミリーネーム順に並ばされ、オペラ座のような座席に座った。席の一つ一つに名前付きのローブが置いてあり、それを着て席に着くように指示された。周りを見回すと、みんなフードを被って新入生全員が誰が誰だか見分けが付かなくなった。

上の階は在校生らしく、みんな同様にフードを被り分からなかった。


しばらく待つと会場が暗くなり、大鍋が現れてひとりでに、液体が満たされていった。

 新入生起立!と号令と共に瞬間にオペラのような校歌が流れた。その後に、学長やそれぞれの寮担当教師が紹介され、フードを被った在校生が6人前に出て、それぞれ寮名と名前を述べていった。

新入生は全部で106人それぞれ一列に並ぶように言われた。すごく長い列になったが、思いの外スムーズに進んでそこまで苦ではなかった。

生徒一人一人が名前が呼ばれていき、生徒がヨモギの葉となんとかソウを例の大鍋に入れていくと、中の液体の色が代わり、それを見た先生が寮名を述べていく。

喜ぶ生徒もいれば、残念そうな顔をする生徒もいた。ちなみに不服であれば転寮もできるそうだ。


もう少し、あと3人、2人、1人…そして、私だ….

ミオ ライナーと呼ばれ恐る恐る前に出て、前の生徒と同じように鍋に入れた所鍋が銀色に光った。

そして、鍋の底から

ようこそ。そして、おめでとう、

と聞こえた気がした。


隣にいた先生が、鍋の色をみて、オルライジング!!とはっきりと言った。

(私は、オルライジング寮…..オルライジング寮…)と何度も言い聞かせて寮長らしき生徒のところに行った。

そのあと、すぐにロシェルが呼ばれ、ロシェルもなんと同じ寮だった!

ロシェルは小声で

 ミオやったね!同じ!オル寮でよかった!!だってさ、黒フクロウ様のご出身がこの寮なんだって!誇りに思うよ〜


 え、黒フクロウ?

 ミオ知らないの?黒フクロウは『あちらの世界』とこの世界を守る番人の事だよ!凄い人なんだ!並大抵のフクロウは

なかなかなれないんだよ!

 へぇ〜そーなんだ〜凄いんだね。その黒フクロウは。

黒フクロウとか色んな役職がこの世界にあるんだな。と思ったミオだった。


寮長の名は、ローダル カーラ 男性でウグイス色の髪型に灰色の瞳で綺麗に髪の毛が固めてあった。

いかにもインテリだが、口調は優しかった。


そして、部屋をそれぞれ紹介され、私とロシェルは相部屋だと決まり、ハイタッチした!そのあと、フクロウから昨日貰ったスマホに若者に流行ってるインスタとLINEみたいなSNSをインストールして、交換した。

スマホを見てロシェルには羨ましがられた。なんと、新作のスマホだったそうだ。この世界とは少しだけ貿易が為されているみたいで、馴染み深いものが多い。


そして、倒れ込むようにベッドにダイブしたが、メイクしたままで顔が重いので、顔を洗いに行った。鏡に映った自分は疲れたを表したような顔で顔を洗ったところ、はらりと白髪が落ちた。

 あー。若いのに、白髪なんて、、、ストレス溜めないようにしよ….さーて寝よ寝よ。


明日に向かって頑張ろ!そして、ミオは眠りに落ちた。










おはこんばんにちはぁぁぁ!!!

どうもウルです!

第二章を作りましたー!!

頭にあるものをジャンジャン消化していきたいと思います!!

よろしくお願いします。

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