不良ですが、なにか
俺はある学校の男子高校生。
毎日人とけんかしたり、タバコを吸ったり、クラスをサボったりする、いわゆる、「不良」という者。
悪者の自覚がある。
あるが、別に世間の目や指摘など構わない。ただ自益を取得するために、動く連中の偏見だ。
俺はただ自由に動けたい。
ある日、俺が街頭の裏道であてもなく回っている間に、
「こら!早く行こう。今日滅茶苦茶いいからだをする女がいるさ」
「はい」
あそこの曲がりの先から、男の声が響てきた。
同類か。また女と遊んじゃって、マジでろくでもないやつらだ。
俺は悪いことばかりしてきたが、女とのそういう経験がない。
やったら、きっとむなしくなるに違いない。ただ互いに肉体的な感触を求め、性欲を満たす行為に過ぎない。
ばかばかしいが、両側が容認したらどうでもいい。俺がそいつらの行動を止める権利がない。面倒なことに巻き込まれたくない。
そう思ったら、
「もしもし、俺だよ、俺。品物はちゃんと保存されている?傷が一ミリでも着いたら、お金を返してもらうぜ」
。。。
「なんつって!?抵抗されたから、事故で足が片方折れた?お前ら本当にプロなの?客様である俺がなんだと思ってる?そこで待ってろ、俺たちは今すぐお前のところに向かう。言い訳を用意しとけぜ。出ないと、その女よりお前の尻を掘ってやろう」
と過激したセリフを一斉に吐き出した、乱れて狂った男の声。
「というわけで、行くぞ」
「了解っす」
抵抗?折れた?その女の子はどうした?こいつら何をするつもり?電話向こうの男のお尻はどうなる?
けどわかったことが一つ。
俺の体がいつの間に勝手にその男たちがいるところへ飛び出したこと。
角曲がりに着き、体が細長く、かしらっぽい男性とマチョでガードっぽい男性。
「待って!!!」
「だれだよ、お前は」と真っ黒な服装を着る棒人間みたいなやつは声を上げた。
「不良ですが、なにか」
「ハハハ、不良か。ガキはうちで乳を飲むがいいぜ。忙しいからほかの連中を絡んでみな」
俺の発言にさんざん笑ったあと、そいつらは俺を背けて、歩き始めた。
なめしやがって。
体がまた自動的に動き、大柄な方のやつの頭に勢いよくパンチを入れた。それによって、受けるやつは地面に倒れ落ちた。
さすが硬いだね。ただし、俺の鉄拳に勝てるはずがない。
「何のつもりか、お前は!」と叫んだ棒人間。
俺はそいつの襟を掴め、持ち上げる。
そして、小さくささやいた。
「しらないの?不良って喧嘩するのが好きだぜ」
「なにいっているの、お前は。。。」
「時々、喧嘩するのに理由をいらないさ」
。。。
。。。
僕はある町で不良をやっている。
毎日歩き回り、気に入らないものをぶっ壊す癖がある。