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2/8

始まり

目が覚めると石畳が敷き詰められた地面と噴水が視界に入った。重そうな武器を持った屈強な男やディアンドルの様な服を着て客引きをする女性。さらに、顔がトカゲの人間が俺の目の前を横切った。

「なによ、これ」

目の前の風景の情報整理が追いつかない。なんだここは。どうやら俺が住んでいた町ではない様だ。

思考を働かせて十分位長考した結果、一つの結論に至る。

この中世風な街並みを見る限りあれか、そういう事か。つまり俺は…。




「異世界転生したって事か」


取り敢えず俺は周辺の人にこの世界について聞いてみる事にした。

あの顎がしゃくれてる人にでも聞いてみるか。


「おい、そこしゃくれてる人!」

「オイオイ(なんだお前、口の利き方に気をつけろ!)」

「え?」


「オイオイ(俺を誰だと思っている?)」

「え?」


「オイオイ(俺は魔王討伐の為に国から任命された勇者だぞ」

「え?なにぃ?」


なんだこいつ。もしかしてこの世界は言語が通じないのか?

もういい。そんなん勝手すぎるやろ!!


「どけ!くさい!」

「オイオイ(どうも怪しいな、お前本当に人間か?)」

「オイオイ(唸れ!『ロング ロング アゴソード』!)」


彼の手からまるでゲームに出てくる様な剣が出現した。彼は無から有を生み出したのだ。


「オイオイ(取り敢えず、死ね)」


そう言って彼は剣を振り。俺の首を断頭した。なんの躊躇いもなくまるで野菜を切る様に、彼は俺を殺したのだった。

首から下の感覚がわからない。頰に石畳の冷たさを感じながら、意識が朦朧としていき目を閉じた。

そうして側野奉太を命を落とした。






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