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プラスA  作者: 於田縫紀
第13話 変態狸の犯行

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その1 決戦は土曜日!

 更にスマホにメッセージが入る。

『でも何時何をするかわからないのでは防ぎにくいだろう。それでは君達が可哀想だ。だから美学を重んじる私としては一つ提案したい』


「何の美学よ全くあの変態!」

 女性陣はうんうんと頷いている。


『そんな訳で僕が狙うものと狙う日時を決めておこう。君達はその間に集中して警戒すればいい』


 何か何処かの怪盗が予告状を出すみたいになってきたぞ。

 完全にこれは愉快犯だ。

 相手にしないのが多分一番の解決法。

 でも僕以外の誰もがそれを望んでいない模様だ。


『日時は次の土曜日午後十時から日曜日午前〇時までの間としよう。やる事は下着交換、真理枝の勝負パンツである黒色Tバックフリル付き。これを僕の勝負下着であるグレイブボールドのトランクスと交換してみせよう』


 おい待て。

 真理枝さんそんな下着持っているのか。

 思わず想像しそうになって慌てて訂正。

 違う違うぞ僕!

 問題はそっちじゃない!

 何でそんなのを抜田先輩が知っているんだ。

 何だか僕はもう勘弁してくれと言う気分だ。


『それでは以上だ。なおこのメッセージは自動的にサーバからも消去される。ハハハハハ』


 何か頭が痛い。

 なので一応僕としての意見を言っておく。

「これってどうみても愉快犯以外の何物でも無いですよね。放っておいた方がむしろ相手も諦めて何もしなくなるんじゃ……」


「甘いです、これは戦闘なのですよ」

 いつもは冷静で静かで落ち着いている美智流先輩が明らかにいつもと違う。


「かつて奴は私の部屋にも侵入しました。あらかじめ予告があったので、寮の部屋には鍵だけではなく三重の防護術をかけていました。更に中に式神を召んで守りをかためていたのです。

 しかし部屋に帰った私が見たのは顔に落書きされた式神。中身が空になったとっておきのワイン。そしてベッドで仰向けに寝ている奴でした、しかも奴は私がまだ穿いた事が無いサンローランの勝負下着を頭に被っていました。


 私が怒りのあまり本気で放った一撃を奴はひょいと受け止めました。

『これはまずい、部屋が壊れる。美しい君と部屋とが台無しだ』

 そう言うと頭に下着をかぶったまま窓から飛び降り、クレクレタコラの歌を歌いながら逃げていきました。あの時の屈辱、今でも忘れません」


 うわあ、そこまでやったのか。

 悪質というか最低最悪な愉快犯だ。


「イライザも呼びましょう。あの子も以前酷い目に遭ったそうです。何でも通りざまにブラのホックを外されたとか」


 イライザ先輩も被害者なのか。

 凶悪だなあ、抜田先輩。

 しかし強そうな人ばかり狙っているような。

 なんというか筋金入りだ。

 絶対見習ってはいけないとは思うけれど。


「来週は万全の準備をして臨みます。敵に情けは無用です。いいですね」

 美智流先輩、目がマジだ。

 怖すぎる。


「他にも先輩方で被害者はいたはずです。私が責任持って集めます。今度こそ奴を抹殺しましょう」

 抹殺かよ!

 殺人罪に問われるぞ!


「美鈴さんによると、狸汁の作り方は心得ているそうです」

 おいおい本気かい!

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