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プラスA  作者: 於田縫紀
第12話 変態狸の痕跡

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その2 化け狸らしい化け狸

「そんな訳でさ、この家の事がそれなりに知られているようだけれど大丈夫かな」

「そう言えば最近の土日は晴れてたし、サバゲーもバイクも来ていたからね」

 そうだったのか。

 何せほとんど家にいないので知らなかった。


「最近は私もサバゲに参加しているからね。毎週土曜か日曜かどっちかには試合をやっている状態だよ。バイクの走行会も二回位やったかな。裏の倉庫を拠点にして」

 なるほど。

 結構皆さんアクティブにやっている訳だ。


「でも防犯上大丈夫かな。女の子だけで暮らしているなんて噂が立つと」

「実際は狸に魔女に座敷童だからね。心配はいらないと思うよ。それに実は結界をはってあるしね。邪な目的だとこの家が見つからないようになっているの。まあ私の術と美智流先輩の術の複合だけれどね」

 そうなのか。

 そう言えば結界の話を他でも聞いたな。


「真理枝さんじゃない男の抜田先輩が言っていましたね。結界があってトンネルに入れないって」

「真理枝さんじゃなくて真理枝ちゃん」

 わかっているけれど先輩だし言いにくいんだよな。

「了解、真理枝ちゃん」

 でも一応こう言っておかないと話が進まない。


「以後気をつけるように」

 真理枝さんはそう言って、そして続ける。

「でも秋良にあったの? 困った事を言われなかった? あいつしょうも無い事ばかりするから」

 確かにあの脅しはなかなか強烈だったな。

「結果的には美智流先輩が気絶させて搬送していきました」

 あえて何をして何処へ搬送されたかは言わない。

「そっか」

 真理枝さんはそう言ってため息をついた。


「その抜田さんって真理枝さんのお知り合いですか」

 亜理寿さんが尋ねる。


「従姉妹みたいなものよ。実際はもう少し血が離れているけれど」

 そう言って真理枝さんはまたため息をつく。

「とんでもなく困った奴でね、ある意味化け狸らしい化け狸なの。文明、昔話で出てくる化け狸ってどんなイメージ?」


 化け狸か。

「村人を騙して馬の糞を食わせるとか、肥だめを風呂と思わせるとか」


「そう」

 真理枝さんは頷く。

「悪戯大好き、でも人が死ぬような悪戯まではしない。それが典型的な狸の性質その一。そしてもう一つの性質は主に男性の狸なんだけれどね。文明、男性の狸と言って想像する物は何か無い」


 確かにある。

 でもこの場で声に出しては言えない奴だ。

 狸のキ●タマという奴だな。


「答は言わなくていいわ。そう、男性の化け狸は基本エロなの。そして秋良は困った事に里でも近年まれに見る化け狸らしい化け狸と言われている位の化け狸。術も騙し技も狸一倍得意で悪戯大好きで何よりエロ! それも実害があるようなエロじゃなくて小学生レベルのエロ好きなの。スカートめくりとかのぞきとか下着泥棒とか胸タッチのようなエロが大好き。

 超一流の術を使ってエロくて困った悪戯をやりまくる懲りない狸、それが秋良よ」


 うわあ。

 それはなかなかタチが悪い。

 でもちょい待った。

「でもそこまで術が得意なら、気づかれずにのぞいたりとかも簡単に出来ませんか」


 真理枝さんはまたため息をついた。

「やろうと思えば簡単に出来ると思うよ。でも秋良(あのバカ)の考え方は違うの。『悪戯をしたと気づかれなければ悪戯では無い!』、そう思っているみたいよ。だからのぞきが成功している最中にわざとばれるように音を立ててこっちに気づかせて、逃げるところまでがあの馬鹿の悪戯。本当に困った性格をしていると思うわ」

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