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プラスA  作者: 於田縫紀
第10話 GWの後半に

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その5 スルー案件もあります

 そのまま平地部分をぐるっと回って家に帰る。

 まず採ってきた野草二種類はバケツに入れ水の中に沈めて放置。

 これは虫対策だそうだ。


「とりあえず面白い物を作ってみます。楽しみにしておいて下さい」

というので後は金子先輩に任せてゲーム部屋へ。

 『ハゲタカのえじき』や『キングドミノ』等を何回かプレイしたところで、金子先輩がキッチンから何かをお盆に入れて盛ってきた。

 見ると怪しい緑色をした何かが入った皿と、クラッカーの入った皿だ。


「さっきのイタドリとスイバのジャムです」

 どんな味だろう。

 見た目は微妙に毒っぽい緑色の怪しげな塊。

 少なくとも食欲をそそる色では無い。


 でも金子先輩が作ったなら不味いという事は無いだろう。

 そんな訳でクラッカーにのせてガブリといく。

 お、これは。


「爽やかな味ですね。甘酸っぱい感じで」

「うん、これは癖になるかも」

 最初は恐る恐るという感じだったのに、美味しいとわかると無くなるのが早い。

 人数もいるのであっという間に消える。


「思ったより好評でしたね」

「レモンカードみたいに爽やかで美味しいのだ」


「なら明日のおやつ用にクラッカーとあわせて用意しておきますね」

「ひょっとして今のクラッカーも焼いたの?」

 そう言われれば心なしか温かかったような。


「ええ、簡単ですよ。ここはガスオーブンもありますから」

「女子力高すぎる」

金子(ねこ)さんのは女子力と言うより趣味だよね。あの製麺機といい」

「あの製麺機が元なんです。それで小麦粉系色々作りはじめて」


 あの鋳鉄製のごっつい重い製麺機か。

 平日で人数が少なかった時に製麺を試させてもらったけれど楽しかったな。

 確かにあれは趣味としてはまるかもしれない。

 実際作って食べて美味しいし。


「でもここまであの製麺機を使いまくったのはここ位ですね。人数がある程度いないと面白く無いですし、手間に見合う量にならないですし」

「でもお昼の麺類、毎回美味しいよね」

「麺だけれど毎回変わるしさ。それに美味しいよな」


 そう。

 僕は自動車学校があるので回数食べていないが確かに美味しい。

 普通の麺と何か性質そのものが違うような気さえする。

 腰とか味とか舌触りとか。


「でもそろそろ種類一通り見たかな。GWずっと食べているし」

「まだスパゲティは出していませんね。あとはつけ麺を出そうかなと」

「あれでスパゲティも出来るの?」

 あのいかにもという鋳鉄製製麺機からはスパゲティという雰囲気は感じにくい。


「出来ますよ。粉が強力粉になりますけれど。乾麺と比べてちょっともっちりした感じで、ソースと絡める系統にすると結構美味しいと思います」

 なんか聞いているだけでも美味しそうだ。


金子(ねこ)さんとか美鈴ちゃんみたいなヨメが欲しいよな」

「そういう女子力疑われるような事は言わない!」


「文明以外は女子ばかりだしいいじゃん。どうせ私に家事は似合わない」

「似合わないというよりやる気が無いだけでしょ。寮の部屋は大丈夫?」


「最近掃除していないなあ。カーテンも開けてない」

「ひょっとして汚部屋状態?」

「ゴミだけは捨ててる」


 何か聞いてはいけない話が聞こえてきているのは無視しておく。

 女子ばかりだと往々にして僕が聞いてはいけない話が出てくるのだ。

 まあその辺はスルーするのが正しいだろう。

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