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プラスA  作者: 於田縫紀
第10話 GWの後半に

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その3 鬼神の威圧力

 丸太の移動はかなり大変だった。

 何せ持ち上がるような重さでは無い。

 そんな訳で、

  ① 細めの木を何本か敷いて丸太を土にめり込まず木の上を滑るようにする

  ② 丸太の横に①と同様の木を置いて、全員で転がして丸太を木の上にセット

  ③ 丸太にヒモをかけたのち、大勢で奴隷労働の如く引っ張る

という手順で何とか作業小屋の中に入れた。

 気分はピラミッド造成中の奴隷といったところだ。


「やっぱり丸太は重いね」

「重機とかトラクター使わないと無理だな、普通は」

「まだサバゲ場に三本あるんだっけ」

「あれは置いたままでいいんじゃない。邪魔にならないし」

「でも朽ちさせるのは勿体ないよ。結構いい感じだし」


 そんな事を話していると。

「ご飯ですよ」

と声がかかる。

 今日のご飯は蕎麦だ。

 おかずは山菜や鶏肉の天ぷらを自由に取る形式。


「やっぱり金子(ねこ)さんの作る麺類って美味しいよね」

「今日はソバとつなぎの割合はどんな感じ?」

「七三です。これくらいの方が風味と食味のバランスがいいので」


 金子先輩がいる時の昼食は基本的に麺類だ。

 そして毎回とっても美味しい。

 麺の味自体がもう全然違うのだ。

 当然今回の蕎麦もとても美味しい。


「おーやっぱり美味しそうだな」

 摩耶先輩と亜理寿さんも復活してきた。


「大丈夫、魔法使いすぎって聞いたけれど」

「私の方は大丈夫です。摩耶先輩の方が大変でした」

「土が硬化するまで熱を加えろ、だもんな。まだ魔力が戻らない」

 摩耶先輩は蕎麦を山盛りに盛ってぱくついている。

 魔法を使い過ぎた分エネルギーを補給している模様。


「でもおかげで舗装道路に準じたいい道が出来た。サバゲ場まで行くのも楽だぞ」

「これからは搬送するのにトラクターを使えますしね」


「どうせなら軽自動車が入れるくらいに拡幅するか」

「やめてくれ、私の魔力は限界だ」

「冗談だよ。バイクも普通に入れるし必要無いでしょ」

 後で見に行ってみようかな。


「川やため池の方もいい感じなのだ。一雨降ったおかげで色々出始めているのだ」

 深川先輩がそんな事を言う。

「どんな感じですか」

 亜理寿さんが尋ねる。


「ビオトープ部分に草が生え始めているのだ。あとオタマジャクシやら小魚も入り込み始めたのだ。この調子だと夏までには結構面白い感じになると思うのだ」

「後で見に行ってみます」

 そう言えば亜理寿さん、GW前半はビオトープ作りをやっていたんだよな。

 それなら気になるだろう。


「畑も色々伸びているよ。人参も芽が出そろったし」

 小坂井先輩の畑も順調そうだ。

 ここのところ毎日早朝から雑草取りとかやっているものな。


「そう言えば畑って鳥とか動物に荒らされたりするけれど、それは大丈夫なの」

「それは多分大丈夫です」

 美智流先輩が苦笑しつつ言う。

「念の為に私が『威圧』をかけておきましたから、哺乳類とか鳥類なら多分近づかないと思います」


「どうりであの辺、鳥が近づかないと思った」

「流石に昆虫とかには効き目は無いと思いますけれど」

 そう言えば美智流先輩、物腰は柔らかいけれど正体は鬼神なんだよな。

 威圧だけでそんな効果があるとは恐ろしい。

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