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プラスA  作者: 於田縫紀
第8話 平日の三日間

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その6 夜の告白

 金子さんの車で真理枝さんと小坂井(ウサウサ)さんも帰ってきた。

 そしてすぐに亜理寿さんの自転車も到着。

 ひととおり揃ったので夕食開始となった。


 タケノコご飯から始まって、

  ○ タケノコのバター醤油焼き

  ○ タケノコのピリ辛風味

  ○ タケノコとキノコと鶏肉の味噌煮

  ○ 刺身風タケノコ

とタケノコが並び、更に、

  ○ 山菜とキノコとタケノコの天ぷら

  ○ コゴミとタケノコのサラダ

  ○ 山菜の佃煮風

なんてのが並ぶ。

 どれも美味しい。


「タケノコはどれ位採れたの」

「いい感じのサイズが取り敢えず五本だな。あと小さめが三本」

「採ってすぐ煮てアク抜きしたから美味しいと思います」

「確かに美味しいよね。いくらでも食べられる感じで」

「太るよ」

「タケノコはカロリー低いからいいの」

 今日もやっぱり賑やかだ。


 亜理寿さんの方を気づかれないように観察してみる。

 人が多いのが苦手だって言っていたから。

 でも見た限りでは大丈夫そうに見える。

 心配しすぎかな。

 それならいいんだけれど。


 食事の片付けが終わった後はそれぞれバラバラ。

 そんな訳で僕も自室に戻る。

 昨夜の続きでもう少しプログラム言語に慣れようかと思ってパソコンを起動。

 コンピュータの扱いについてはクラスに何人かやたら出来る連中がいる。

 そこまでは行かないにせよ、せめて授業で困らない程度には慣れておきたい。


 そんな感じでテキスト記載の課題をいくつか解いてみて一服した時だ。

 スマホがブーッと振動した。

 見ると通知は学内SNS、相手は亜理寿さんだ。


『まだ起きていますか?』

 何だろう。


『起きているし大丈夫です』

 取り敢えずそう返信する。


『ちょっとこのままSNSでお話をしても宜しいでしょうか』

 何だろう。


『大丈夫だよ、明日は休みだし』

『それでは失礼します』

 ちょっと間が空く。

 そしてSNSにしてはちょっと長い文章が送られてきた。


『実は私が文明さんに声をかけたのも、文明さんだけは近くにいても大丈夫なのは偶然ではありません。私も文明さんをこの大学で出会う前から知っていました。名前は知りませんでしたけれど、高校時代から知っていました』

 えっ。


 ひょっとして僕が亜理寿さんを見ていたのに気づかれたのだろうか。

 次の文章が送られてくる。


『今まで言わないでいてどうもすみません。それに突然こんな話をしてすみません。ただ今まで色々文明さんに言わなかったのはフェアでは無かったとわかっています』


『それは気にしなくていいよ』

 とっさにそう打ち返す。


 スマホの入力はこんな時にもどかしい。

 だから僕はパソコンのブラウザを立ち上げる。

 お気に入りから学内SNSの画面へ。

 こっちならキーボードでそれなりに早く打てるから。

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