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プラスA  作者: 於田縫紀
第8話 平日の三日間

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その1 今日は休養日

 今日は薬学部と医学部は授業がある日。

 ただ教養科目の授業は無いので結構空いている時間はあるらしい。

「一限と四限しかないって時間の無駄だよね」

 なんて言いながら真理枝さんは自転車で。


「ちょっと用事があるので」

 そう言って亜理寿さんは真理枝さんよりゆっくり目に自転車で。

 金子先輩は二限に間に合うよう更にゆっくりと車で出ていった。


 残ったのは美鈴さんと授業が全く無い理学部工学部の皆さんだ。

「取り敢えず今日は休養日かな」

「そうだな」

 例の八畳間二部屋でみなさん寛いでいる。

 洗濯物はもう乾いて撤収した模様だ。


「とりあえず頭を動かすという意味で、かるくウォーミングアップしようぜ」

「どんな?」

「山手線ゲーム」

「何でやる? 山手線の駅名とか二十三区とかは首都圏の人有利だから別のお題がいいな」

「今日残っているのは全員理学部か工学部だから、元素名ででもやろうぜ」


 そんなイライザさんの提案で始まった『元素名山手線ゲーム』。

 僕は早々に負けて、現在は美智流先輩、摩耶さん、寺原さんの三人が残っている。

「じゃあ、アクチニウム」

「プロトアクチニウム!」

「あっセコい!ならトリウム」


 もう周期表のかなり下の方を攻めている。

 はっきり言ってわからない元素名ばかりだ。

「フェルミウム!」

「オガネソン」

「ああ既発見最後の元素を言われた!でも負けないぞ。モスコビウム」

 色々聞いた事がない元素名が出てくる。


「ここでずっと軽いのを、テクネチウム!」

「ならレニウム」

「七族繋がりでボーリウム」


「何か永遠に続きそうだな」

 言い出しっぺのイライザ先輩が呆れている。

「大丈夫です。もう八十以上言っていますからそろそろつかえますよ」

「って今、元素って幾つ発見されているんだっけ」

「確か百十八でオガネソンが最後ですね」

「もう六割越えた訳か」


 そしてその長い勝負も遂に終わりが来た。

「うーん、ノーベリウム!」

「ダウト!それ最初の方で私が言った」

「うう、負けたか」

 そんな感じで摩耶さんがまず脱落。


 そして。

「えっ、あとまだ何か残っていましたっけ?」

「あと二元素残っていますよ」

「ええっ思いつきません。駄目、ファインマニウム !負け!」

 寺原さんついに脱落。

 でも何だそのファイン何とかは。


「幻の最終元素ですね。あと残っていたのはタリウムとテネシンです」

「タリウムは言わなかったか」

「トリウムは言ったけれどタリウムはまだですね」

 うーむ。

 美智流先輩、凄い記憶力だ。


「よし、何かわからないが取り敢えず頭の体操終わり!動くか」

 イライザさんが立ち上がる。

「取り敢えず何をしましょうか」

「色々だな。さしあたってユンボの運転練習でも」

 運転練習か。


「なら予約が取れればちょっと教習所行ってこようかな」

「少しでも進めておくと楽だしね」

 寺原先輩もそう言う事だし。

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