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プラスA  作者: 於田縫紀
第6話 二日目も色々忙しい

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その3 川の恵み

 周りを見てみると亜理寿さんがいない。

 よく見てみると深川先輩も見当たらない。

 そういう事は。


「川組は作業に時間がかかっているのかな」

「そう言えば見当たらないね」

 真理枝さんもそう言って周りを見る。


「もうお昼だってわかっているしもうすぐじゃない」

 そうなのかな。

 そう思ったらエンジン音が近づいて来た。

 見るとユンボとともに川組四人が戻って来ている。

 何故か全員ずぶ濡れだ。


「ごめんなさい、ちょっと四人ともシャワーを浴びてきます」

 河童の寺原先輩がそう言って四人ともキッチンを横切り風呂場へ消えた。

 どうしたのだろう。


「ちょっとタオルと適当な着替え持ってくる」

 真理枝さんと美鈴さんが立ち上がって部屋の外へ。

 大丈夫かな。

 特に怪我をしていたとか歩き方が変だとかは無かったけれど。

 そう思った時だ。


「うわ、凄いぞこれ」

 玄関でアンドレアさんの声がした。

 どれどれと全員でのぞきに行く。

「うわっ」

 ユンボのバスケット内にビニールシートが敷き詰めてある。

 その中で大量の魚が泳いでいた。


「取り敢えず別の容れ物に入れよう。確かコンクリ舟あったよな」

 アンドレアさんがそう言って倉庫の方へ走っていく。

 すぐに持ってきたコンクリ舟にユンボを操作してバスケット内の水と魚を入れる。


「ヤマメ四匹だろ、フナが……十匹以上、ウナギ二匹にあとは何だ」

「アブラハヤが五匹、ウグイが三匹、ヤマベが四匹ですね。ドジョウはちょっと数えられないです」

 つまりこれを捕っていてずぶ濡れになったと。


「これって食べられるのかな」

「食べるつもりで捕ったんじゃないか」

「でもどうやってこんなに」

 皆で魚が入ったコンクリ舟を囲んで中を見る。


「これって同じ場所に住んでいない魚が結構居るよな。つまりあちこちで捕ったんじゃないか」

「そうですね。ヤマメとフナじゃ居場所が違いますしね」

 そんな事を言い合っていると張本人その一が風呂場から出てきた。

 深川先輩だ。


「どうだ大漁なのだ。泥抜きして皆で食べるのだ」

「どうやって獲ったんですか」

 誰かの質問に深川先輩はにやにやしながら答える。


「投網を仕掛け網代わりにして、四人で追い込んで捕まえたのだ。そこの川で三箇所、上のため池で一箇所、ため池上流の川で一箇所の計五箇所で頑張ったのだ。ただこのユンボが遅すぎて昼食に遅れてしまったのだ」

 そういえば昨日魚を捕るとか言っていたな。


「ウナギとドジョウ以外は泥抜きをしなくても大丈夫だろう、美鈴さんがそう言っているよ」

「フナとかも食べられるの?」

「ウナギとドジョウ以外は今晩のおかずに出してくれるって。ウナギとドジョウは三日くらい泥抜きしてからだって」

 こういう地の物は何でも知っているな、美鈴さん。


「でもそれだけ濡れたら風邪引かないか」

「今日は暑いくらいだから問題無いのだ」

「そりゃ龍神と川姫と河童は川でも平気だろうけれど、亜理寿ちゃんは違うだろ」

「氷雪系の魔女だから寒さには強いと言っていたのだ。捕った魚を氷温で仮死状態にさせたりもしてもらったのだ」

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