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プラスA  作者: 於田縫紀
第5話 今度は参戦、GW初日

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その7 改造カブでオフロード

 これは楽しい!

 山道に入ってすぐそれは実感した。


 ある程度整備したとは言え細くて滑りやすくそこそこ急な坂道。

 そこをトコトコとカブは登っていく。

 走らせながら注意して右だの左だの前だの重心を移動させる。

 例えば急な上り坂はかなり前のめりに。

 後ろにひっくり返りそうで怖いから。


 それでも改造カブは低速ながらしっかり坂を登っていく。

 カーブなどでたまに後輪が滑りそうになるのは愛嬌。

 荷重をかけてやればきちんと走る。

 勿論高いギアを使ってアクセルをもっと開ければ速くも走れるのだろう。

 でもゆっくり走っているだけでも結構体力も頭も使う。

 それでいて何処だろうと走ってしまえる感じが気持ちいい。


 道は歩き専用の見晴台までの道と比べると大分緩やか。

 とは言っても結構な急斜面も時にあったりする。

 それでも改造カブはとことこ難なく登っていく。

 竹林を抜け樹林帯をトラバース気味に登って稜線へ。

 若干切り通しのようになっている低くて狭いところを抜けると今度は下りだ。


 下りのほうが難しいというか怖い。

 前にひっくり返りそうで意識して後ろ荷重。

 乗っている僕は結構怖いが改造カブは難なく坂を下りていく。

 やや道が真っ直ぐかつ平らになったなと思ったら小さい広場に出た。

 『転回場』と書いてある看板が出ている。


 なるほど、ここまでという訳か。

 向こう側はなにやら道に通じているようだがバイクはここでUターン。

 再び今来た道を今度は登り始める。


 帰りは直線だけはさっきより速めに走ってみる。

 余裕を持ってかけた筈のブレーキが実はぎりぎりだった。

 山側にタイヤをやや外しつつも何とか無事に曲がる。

 これを下りでやったらアウトだな。

 気をつけよう。


 そんな訳で稜線上の切り通しを通過。

 木々の合間から見覚えある家とか畑がそこそこ見える。

 結構登ったな。

 そして今度は家へ向かっての下り。


 それにしてもよくこんな道を作り上げたな。

 昔の荷車の道を再生したらしいけれど。

 この改造カブで走るとアクティブに楽しい。

 それにこの改造カブ、一台あると楽しいだけでなく便利だな。

 山の中まで荷物を運べるし。

 スクーターよりタイヤ径が大きいからこんな道でも何とか走れる。

 これっていくら位するんだろう。

 安いなら夏休みバイトしてでも欲しいな。


 そんな感じで夢中で二往復してしまった。

 もうちょっと走りたいけれど仕方無い。

 家の前へ戻るけれど凄く名残惜しい。


「交代です」

 次は摩耶さんだった。


「今日はどの辺にいたんですか」

「山でサバイバルゲーム用のフィールドを作ったり、元田んぼの一部を焼き払ったり色々だ」

「お疲れ様です」

 どこでも雑草や下草の処理はこの人任せだ。

 本当にお疲れ様。


 そんな訳でヘルメットその他も交代。

 摩耶さんは結構な速さで走っていった。


「あのバイク楽しいですね。買うとするといくら位するんですか」

「新車であの仕様に近いのは二十万円台前半くらいだ。でもあれは廃車するのを二万円で買ってばらして自分で直したから合計三万円程度だな。一台作ったらなかなか面白いし評判が良かったから、出物が出た時に買って結局二台になった。

 この山で初心者なら大きいバイクよりあのカブ改の方が楽しそうだったからさ、車で学校までレアと二人送って貰ってここまで乗ってきた」


 なるほど、機械いじりが出来る人専用という感じだな。

 僕ではまだまだ手に余りそうだ。

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