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プラスA  作者: 於田縫紀
第2話 第3の居住者

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その3 納得のいく説明

「ところで真理枝さん」

「ノンノン、真理枝ちゃん」

 学年が上の人をちゃん付けで呼ぶのは少し抵抗がある。

 でも仕方無い。

 本人がそう言っているなら。


「なら真理枝ちゃん。さっき亜理寿さんの後をつけたと言っていたけれど、何故亜理寿さんが引っ越したって知ったの」


「二年以上の亜人系女子なら多分皆知っているよ。新しく来た新入生の魔女が寮よりいい場所を見つけたらしく引っ越したって。亜人女子専用の掲示板にも出ていたからね。だから大体五十人くらいは知っているかなあ。先生方まで含めると」


「そんなに亜人系女子って多いのか」

「狭い社会だし皆さん色々情報交換しているからね。どこが亜人向きだとか誰々は仲間だとか色々情報交換しているよ。元々仲間が多いと知っていてここに来た同類も多いしね」


 亜理寿さんと目を見合わせる。

「そうなの?」

「初耳です」

 亜理寿さんは知らなかったようだ。


「亜理寿ちゃんは独自発生の魔女だったみたいだから知る機会も無かっただろうけれどね。旧来の魔女とか妖怪とかはそれなりに繋がりがあってね、お互いに色々情報をやりとりしたりしているんだよ。座敷童だと外に出られないけれど、それでも他の妖怪やネットを通して連絡したりしてね」

 美鈴さんが頷いているところを見るとどうもその通りらしい。


「ところでまさかこれ以上ここに居住者が増えたりする事は無いですよね」

「一人で募集は終わりって出ていたよ」

 おいおいおいおい。

 募集なんて単語が出てきた。


「どういう事でしょうか?」

「家の場所を自力で見つけて、美鈴さんと家主にコンタクトを取ってOKを貰う。それが条件。部屋は四室あるけれど住人は美鈴さん入れて既に三人いるので空きは一部屋。これが昨日までの情報。それで私が来たからこれで終了だよ」


「知っていた?」

 亜理寿さんは首を横に振る。

 でも美鈴さんが何か呟いた気配。

「美鈴さんは知っていたそうです。というか、美鈴さんがその募集を出したそうです」

「そう。募集と同時期に亜理寿ちゃん引っ越しの話が出たでしょ。それできっと募集の部屋は亜理寿ちゃんに関係しているだろうって推理して。私も頑張ったんだよ。狸は体力そのものは人間以上だし術も持っているけれど高速移動型では無いから。だから自転車を新調してこつこつと亜理寿ちゃんの後を追って」

なるほど。


「まあ夜が怖いよりはましだからいいとするか」

「そうそう。人数多い方がご飯代も安くなるしね」

 お前が言うかと言いたいがまあいいだろう。

 悪い人じゃ無いし話しやすそうだし。


 それにしても疑問が一つある。

「人型の妖怪とか亜人とかって、女性が多いのか?」


「圧倒的に女性ばかりだよ」

 真理枝さんがそう肯定する。

「亜人は人の想像とか妄想とかのエネルギーで生まれるからね。むさい男よりもかわいい女の子の方が想像しやすいじゃない。吸血鬼とか狼男とかは男性もそこそこいるけれど、基本ほとんどは女性かな」

 なるほど。

 何となく納得出来る説明だ。


「そんな訳で部屋はどこがいいのかな」

 二階は押し入れ付き六畳間が二つだ。

 どっちにしようかなと思った時に何か美鈴さんが呟いた。

「二階の西側の部屋はベランダ付きだから美鈴ちゃんがそこに移るって。お布団を干すのに便利だから。だから私は二階の東側だって」


 選ぶまでも無かった。

「はい、それじゃ引っ越し開始するね」

 そんな訳で住民がまた一人増えてしまった。


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