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プラスA  作者: 於田縫紀
第2話 第3の居住者

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その1 新環境も慣れた頃

 もう大学の百鬼夜行は完全に定着している模様。

 何か最近また一段と人数も派手さも増しているような気がする。

 輪入道とか光り物が増えてたような……

「今年の新入生に文明さん以外にも見える人が結構いたのでしょうね。認知されればされる程力も強くなりますから」

 そういう事か。


「でも力が強くなると危害とかそういう心配は無いのかな」

「妖怪等もその時代に合わせて進化します。夜がそれほど危険で無い現代、危害を与えず見た目は派手にという形で進化しているようです」

 なるほど。


 なお食事は帰って家でする事になっている。

 そうしないと美鈴さんがご機嫌斜めになるのだ。

 彼女にご機嫌斜めになられると予期せぬ小テストとか難しい課題とかが出てくる事になる。

 それに自炊の方がコストも安い。

 二人分なら。


 ちなみに自炊と言っても僕や亜理寿さんが作るわけでは無い。

 美鈴さんが全部やってくれる。

 美鈴さんは座敷童なのだが和食だけで無く洋食も中華も作れる。

 しかも掃除洗濯ひととおりやってくれたりもする。

 家の外に出る事だけは出来ないけれど家の中で出来る事ならほぼ何でも状態だ。

 ネットを繋いだ状態にしておくとタブレットで新しい料理を調べたり、場合によっては何かを買ってくるようSNSで連絡をくれたりもする。

 確かに妖怪も時代に合わせて進化しているんだな。

 僕としては便利だし一人暮らしより楽しいし悪くない。


「じゃあ僕は買い物をして帰るから」

「わかりました。気をつけてくださいね」

 亜理寿さんとは自転車置き場で別れる。

 城間さんでなく亜理寿さんと喚ぶようになったのは美鈴さんのせいだ。

 自分だけ名前で呼ばれるのはおかしい。

 同じ家に住んでいるのだからお互い名前で呼び合うべきだ。

 そう美鈴さんが主張したそうである。

 なお僕にはいまだ美鈴さんの声は聞こえない。

 タブレットを使えば会話出来ない事も無いけれど。


 そんな訳で帰りにスクーターでスーパーに寄って色々と買い出し。

 人参ジャガイモタマネギの他サラダに使う葉っぱものも少々。

 エンドウも買っておこう。

 お肉は鶏もも肉冷凍二キロパックを一つ。

 卵に豆腐に油揚にパン二斤というところでいいかな。

 筍は裏山で掘って茹でたのがまだまだある。


 四千円弱の買い物だが二人で四日分位の朝夕食分だと思えば高くも無い。

 そんな訳でスクーターで家へと向かう。

 街灯のほとんどない道を走ること約十分。

 無事我が家に到着だと思ったらいつもと少し様子が違った。


 いつもは家に停まっている自転車は一台。

 亜理寿の使っている『箒二号さん』である。

 何故自転車が箒なのかと言うと、この自転車は空を飛ぶのだ。

 そして魔女が乗って空を飛ぶ道具は、魔女文化では全て箒らしい。

 なのでこの自転車も箒なのだと亜理寿さんは言う。

 僕にはよくわからない理屈だけれど。


 でも今日はもう一台、自転車が停まっている。

 こっちは山道対応の電動自転車だ。

 一体誰が来ているのだろう。

 そう思いつつ玄関を開ける。


「ただいま」

「おかえりなさい」

「おじゃましています」

 声が二人分、左のDKから聞こえた。

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