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白球に想いを乗せて  作者: 李 春翠
第1章 少年と少女が、野球を始めた訳
1/1

第0話

年の瀬ですが、小説とは、時期が違いますが、心温まる話を書ければ、幸いです。

「凄え」。その一言だけが、俺の今の感想だ。

夏休みの真っ只中、甲子園のTV中継を見ていた。小学3年生の俺は、午後からの野球の練習行く前にお昼ごはんを食べてた時だ。今は、高校名は分からないが、神奈川県の高校と福岡県の高校が準々決勝を戦っていた。

その試合は見ていて、興奮するものだった。お互いが点数の取り合いで乱打戦だ。8回の裏1アウト、ランナー無しの状況。スコアは7対7で、6番セカンドを守る福岡県の高校のキャプテンの一振りが、衝撃的だった。

両チームのエースが闘志を燃やして投げ続けいる中、右バッターボックスに立った、そのチームのキャプテンの一振りは、ボールが弧を描いてレフトスタンドに入った。大歓声を浴びながら、塁上を走るキャプテンの目には、涙。相手チームのエースは、帽子で目元を隠しながら、ベンチに引き返し、監督は審判に選手交代を告げ、ベンチに戻りエースの背中を叩いた。

9回の表は、3人で抑え、福岡県の高校が勝った。

負けた、神奈川県の高校の選手の目には、涙。お互いが一歩も引かない、試合だったのに、決着がつくと何かもの寂しかった。

「時間ギリギリだけど、練習行かなくていいの?」と、母さんに言われ、「ちょうど試合が終わったから、今出る。」俺は急いで荷物を用意し、「行ってきます」と言い、グランドに向かって走った。

「あの子、なんで泣いていたいたのだろう?」

少年の目には、涙で溢れて、その涙は少年を彩るアクセサリーのようだった。少年は、走る。その感動を、忘れまいと。

夏の晴天。セミの鳴き声がBGMとなり、少年の涙は太陽の光で輝きを増し、道端に降っていた。

その試合は少年にとって、夏祭りの花火よりも、海水浴よりも、深く印象に残っていた。


それを消し去った、今の俺には不要なことだった。「こんな回想に想いを馳せる暇があるなら、勉強した方がマシだ。」と、心の中で叫んでいる。

今の俺にとって、「野球とは、なんだ?」

「なぜ、野球を始めたんだ?」

「なぜ、野球を辞めたのか?」

そして、「もう1回野球をやりたいと思っているんだ」

「なんで、俺は野球が出来ないんだ」

「やっぱり俺は野球が大好きなんだ」

少年は高校生になり、新しい学び舎である、「長城高校」へと向かう。自転車を走らせながら、葛藤と戦いながら、もしかしたら、自分を変えてくれる相手が、いるかもしれない、学校へと。

高校2年、春、坂下拓人は走り出す。


李春翠です。初の連載です。

小学生の頃野球をやっていました。自分の実体験も、交えられたら、いいですね。

皆さん、急に、拓人が野球を嫌いになった理由は、後々分かりますが、実際、彼はどう思っているでしょうか?

次回は野球部の彼女たちが出る予定です。

次回も楽しみにしていて、欲しいです。

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