第4話
依頼内容・・・浮気調査。
依頼主は女性。ここ最近彼氏の態度が素っ気なく、よく出かけるらしい。外出の目的は教えてくれず、帰りも遅い。
依頼主は他の女と会ってるのではないかと推測を立て、探偵に依頼をした。
「と、いうわけで。今回は彼氏さんを尾行します。あからさまに嫌な顔をしないで下さい、ルーク君」
学校の先生のようにルークは注意するオウル。だが、本当にルークは嫌そうな顔をして大きくため息をついた。
「はああああ…。また地味な仕事か…」
「文句を垂れるな。ささ、行くぞ」
「へいへい、行きますよ〜。はあああああ…」
ルークのため息が事務所に響く。
〜アルティーナ中心街〜
「あれがターゲットの男か」
見るからに怪しい2人が物陰から顔を出す。視線の先には整った顔立ちの男。高身長でスラリとした立ち振る舞い。要はイケメンである。
「おい、建物に入ったぞ」
イケメンが建物に入る。オウルが追おうとする。ルークもそれに続こうとするが、何かを見て固まった。
「どうした、ルーク。早く行かなきゃ見失うぞ」
オウルが早く早く、とその場で足踏みをする。
固まっていたルークの口が開くと同時にオウルの手を握り反対方向に走り出した。
「逃げるぞ!!」
「はぁ?!調査はどうすんだよ!」
オウルはルークに手を引っ張られ無理やり連行せれる。
「ちょちょちょ!どーしたんだよルーク!」
「いいから逃げるぞ!」
ルークが何かから全力で逃げる。
オウルが走りながら後ろを確認すると誰かがルークと呼びながら追いかけてきていた。
「お、おい…ルーク…。どこまで、逃げるんだよ…はぁ」
息を切らしながらルークに声をかける。オウルは体力が無いようだ。
「もう追ってきてないな」
誰かに追われていた自覚はあるらしい。ルークがキョロキョロと周りを警戒する。
「何から逃げてたんだよ…。てか、調査は……どー、すんだ」
ゆっくりと息を整えつつ質問をする。
だが、ルークは答えようとしない。
「ふむ。調査はまた後日だな」
呼吸が落ち着いたオウルは追及しなかった。
少しづつペースを早めようかな、なんて考えてます。まぁ、無理でしょうけど(諦め)