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悪役の正義  作者: 茶豆
始まりと世界樹
1/3

Prologue

悪魔の青年は呟いた。

「失敗するのはいつものことだけど、出来ればもうしたくないなぁ…。」

とある噂が、蔓延るこの世。

あなたは、ご存知ですか?『悪魔』についてのそれはそれは凶悪な噂を・・・。


*****


<ねぇ、知ってる?あの悪魔の噂。>


走る、走る。ただひたすらに。いま視てしまった恐ろしい光景を振り切るように、殺されないように、訳もわからず走り続ける。


<ああ、知ってるよ。最近有名だよね。>


尖った耳に、イビツな尾。アレはこの世に存在すべき者の姿ではなかった。

ただ、恐怖を感じて。


<悪魔に関わった人間は誘惑されて、地獄のような異次元に堕とされてしまう。>


嫌だ、嫌だ、来るな、助けてくれ!

だんだん意識がぼやけていく。走ることさえ出来なくなる。


<怖いよねぇ。本当に存在するのかな。>


<信じちゃダメだよ。信じたらきっと本当に悪魔が来てしまう。>


道端に倒れる。意識は無くなってしまった。そして次の瞬間、自分は。



ーーー馬車に轢かれて、死んでしまった。



「あー、また失敗しちゃった。・・・僕はただ、説得したかっただけなのだけれど。」


悪魔は心の底から、悔しそうで寂しそうな顔をした。


[失敗してしまいましたね。すみません、私がもっとしっかりナビ出来ていれば・・・。]


「いや、大丈夫。君はもとから悪魔だとはいえ、最近仲間になってくれたばかりだしね。それにこんな失敗、いまに始まったことじゃない。というか、今のところ仲間は君だけなんだ。逆に心強いよ。」


[・・・ふふ、そう言って頂けるとありがたいです。わかりました、次からはもっと頑張ってみますね。]


「無理はしないようにね。・・・さて、今日はもう帰るとしよう。」


[了解しました。お待ちしてますね。]



それは中世ヨーロッパでの、真夜中の出来事。



この物語は、一人の寂しい悪魔のお話。

そして、その悪魔に関わった人たちの、お話。


初投稿です!とりあえずお試しということで短いプロローグのみの投稿でした。

少しでも楽しんでいただければ幸いです。

これから宜しくお願いいたしまぁーす!


炬燵でみかん食べながら、作者より愛を込めて((殴

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