表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

かぶりネコと中の人

かぶりネコと中の人

作者: momo

 吾輩は猫である。名前はまだない。いや、宿主は吾輩のことを「ネコさん」と呼ぶ。

 どこで生まれたか全く見当がつかないが、気がついたら見晴らしの良いところにいた。大層居心地の良いそこに、かれこれ30年居座っている。

 先日目出度く尻尾が3本になった。

 吾輩も立派な化け猫だ。

 目標の尻尾の数は8本だ。縁起が良いからな。


 日々技を磨いてきたおかげで、吾輩のテクニックはかなりのレベルにまで達していると自負している。

 人は吾輩を吾輩と認識しない。ほとんど誰も吾輩を猫だと気付かない。

 吾輩を猫と気付く者など、それこそ宿主の家族くらいだろう。その点だけが非常に不本意なのだが。

 ……いやいや、いまだ若輩の身である何よりの証拠。いよいよ切磋琢磨して宿主の家族も気づかぬほどの立派な化けっぷりを披露すべきであろう。



 それはともかく、吾輩の宿主のことを、人は一般に「猫かぶり」と呼ぶ。


見晴らしの良いところ=宿主の頭の上、ということで。

ネコさんはかなりでかいです。宿主がすっぽり入ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 尻尾のくだりでうまく誘導されて誤認しました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ