表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
82/120

62 ”aiy”

「で、一体何があったんだ?」

隅っこの方のソファに座って、大型犬の話を聞く。

もともと短気な男なのかもしれないが、あの様子は尋常でないように思えた。


「いや、その、よ」

「私たち夫婦になりにここまで来たんだけど…」

ずいっと横から未来の奥さんが入ってくる。

この人達も婚姻届を出しに来たのか。

奇遇だ。

「昨日から法律が変わったとかで、政府の面接を受けて来て下さいなんて言われちゃって…」

男の方にバトンが渡る。

「しかもよお、子供の名前は政府で決めるようになったとか、あいつらほざきやがるんだ。

…どうなってやがる?」

キラキラネームとやらの対策も、ここまで来るとやり過ぎだな。


「子供…」

横では由紀乃が何事かを呟く。

まずい、その頬の色は危険だ。

「面接っていうのも、もう数年先まで予約で埋まっているらしいね」

「…いっぺんテロでも起こしてやるか?」

どうにも今日ここに来た目的は果たせそうに無いらしい。


よし、プラン変更だ。

「なあ、あんたら」

二人に呼びかける。

「今の政府に不満があるんだったら、今日の午後三時くらいに一度Nチャンネルを見ておいてくれないか?」

はっとしたような表情で、由紀乃がこっちを振り向く。

その目が、いつもより少しだけ輝いているような気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ