54 ”thxacck”
食器洗い役は清水に取られてしまったので、俺は日高に革命についての具体的な作戦を聞いに行く。
「まだ考えてないよ」
あっけらかんとした顔でそう言い放った。
こいつ、本当にやる気あるのか?
「さっすがお兄ちゃん!
とんだ脳死野郎だね!」
日高はカナタに、自分のことをお兄ちゃんと呼ばせているようだ。
会長の特権なのだろうか?
羨ましい。
「あ、いいね、脳死野郎。
…結構ぐさっと来るよ」
お互い笑顔でのやりとりだ。
もう、スキンシップみたいなもんなんだろう。
はたから見てると、気持ち悪いことこの上ないが。
「脳味噌が死んでる上にドMの変態だなんて、生きてる価値あるの?
生きていけるの?
もはや生きてるの? 死んでるの?
お兄ちゃんはこの子でも見習いなよ!」
カナタにわしりと頭を掴まれる。
……うん…慣れてる。
「まだこんなにちっちゃいのに、料理だって美味しく作れちゃうんだよ!」
ああうん、慣れてる。
「カナタ。
その子、僕と同い年」
…………。
……………。
場が凍りつく。
いつの間にか鈴木と青タイツも、まるでUMAでも発見したかのような顔で、体を石化させている。
「スアック…!」
なんでお前まで驚いてるんだよ。
あと、それはショックな。
「シッケイシタ」
………………。
…………。
「すいませんでした」
カナタに土下座された。
「いいよ、慣れてる。
…で、そろそろ話を戻してもいいか?」




