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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
59/120

39 ”gulraxan”

柊の目が、グラサンの奥で光ったような気がした。


「少年。

確かに世界全体を救うのは難しい。

だが、お前の周りの小さな世界は、救えるかもしれない」

「どういうことだ?

…エイダや千梨、ああっと、その小さな世界の住人なんだけど、そいつらが生き残る方法があるのか?」


何故柊がそんな事情を知っているのかだとか、そんなことはどうでも良い。

兎に角俺は縋れそうなものには縋りたかった。

「わからん。

たが、やってみる価値があることは保証する。

…時間が無い、よく聞け。

明後日、革命が起こる。

その布石として、今から約十分後に佐上が誘拐される。

そこで少年は、佐上が攫われぬように抵抗をしろ。

何を使ってでも、止めるんだ」


そう言い残して、謎の予言者はふわりと消えてしまった。

後には何も残らなかった。


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