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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
58/120

38 ”des”

あと数日後に世界は滅亡するらしい。

いや、する。


俺に渡された役目は、その世界の滅亡をどうにかすることらしい。

けれど、例え役目を果たせても滅亡を食い止めること自体は出来ず、例えば今この家で寝ている佐上なんかは、まず間違い無く死ぬだろう。

俺はどうやら、役目を果たせば助かるみたいだ。


あの電車の先にある世界を観測し続けろと言われた。

恐らく路線を新しく開拓すれば、前のコーヒーの時のように、また俺はスタティオンに運ばれて、この世界が滅亡する前に次の世界へ行くのだろう。

俺は助かる。


でも、用済み扱いだった千梨とエイダはまず助からないだろう。

俺以外の、今この世界にいるやつは全員死ぬ。

また新しい世界に行けば、新しい千梨やエイダ、佐上や由紀乃や日高とか、あと一応柊なんかと会えるのかもしれない。

ひょっとしたら、あの喫茶店の店長なんかとも。

けれど、それは本当に本当のあいつらなのか?

何かが違うんじゃないのか?


……どうして世界は滅亡するのだろう。

誰かのせいなんだろうか?

わからない。

わからないなら、どうにもならない。


「ところで少年」

「また唐突だな、お前は。

……今、話しかけんなよ」

酷い鼻声だ。

枕元に置いた携帯電話を開く。

小さなディスプレイが、今の時刻が二十五時丁度であることを教えてくれた。

首を傾けて、枕元に立つ柊を見やる。

その頭にパンツは無かった。


「………」

無言、そして無表情。

下手に何かされるよりも、精神に圧がかかる。

「…わあったよ。

話せよ。

また何か教えてくれるんだろ?」

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