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35 ”deyz”
たったそれだけで、日本は死刑囚を輩出する国になってしまったのか。
桂木がそんなにぶっ飛んだ野郎だったとは、知らなかった。
ところで…
「あんた、その年で社長さん?」
佐上は一見俺と大して変わらない年に見える。
…もちろん、俺の見た目の年齢ではなく、実の年齢と佐上の見た目の年齢が釣り合っているという意味だ。
「…社長っていうか、店長、になる予定だった」
「へえ、何のお店?」
「聞くな」
「じゃあ聞かん」
…まあ、言ってしまえば桂木のことは知ったこっちゃないし、どうせこの世界は数日後に滅亡するんだから、結局俺たちは今日一日を平和に楽しく噛み締めて、日常的に過ごすのだった。
食事、風呂、睡眠、etc…。
平和ってのはいいもんだ。
問題は山積みだ。
でも、何もかも滅んじまうだったら、どんな問題だって時効だ。
……だったら、そんな面倒なもの放っておいて、楽しく平和に、幸せに残りの数日間を過ごした方が良い。
世界を救いたいだなんて勇者様じみた考えは、俺の中には微塵も無かった。




