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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
51/120

31 ”thai-tioun”

「隊長ってどんな仕事してんの?

案外退屈だったりする?」

「主に監視カメラの監視だな」

「そりゃ、まあ、お気の毒。

監視してるカメラを監視しなきゃいけないってのも、皮肉なもんだね」

「特に危険も無く収入も良いので、一概に気の毒な仕事とも言えん。

少しくらいならサボっても気づかれんしな」

「ふうん。

じゃあさ、今なんかはどう見ても監視してないけど、これもサボり?」

「いや、今日は週に一度の休日だ」

休みの日は妻の店を手伝い、仕事はほどほどにサボタージュする。

夫の鏡だな。


「休みの日の分の監視カメラの映像とかは、一旦撮りためて違う日に確認すんの?」

「そうだ。

早回しで再生する」

これは……行ける!

「なあ、あのさ、これからちょっとこの店に友達連れて来たいんだけど、そいつ…」


言葉に詰まった。

監視カメラの確認をさせない程の理由…。

何かあるだろうか?

いや、どう考えても、犯罪に結びつくような理由しか思いつかない。

まずいなこれは。

しかし、

「お前の言いたいことはわかった。

俺は明日監視をサボった。

さらに何らかの公的で正当な理由によって、録画データを若干改竄した。

これで良いな?」

そこには、いつもの優しい笑顔があった。


「オッサン…!」

いや、公務員としてはどうかと思うけどな。

やけに聞き分けが良いなとは思ったが、

「そのかわり」

と人差し指と親指をくっつけやがったので、俺は安心してチップを置いて店を出た。

昔から金にはがめついのだ、このオッサンは。

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