表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スタティオン  作者: quklop
”pluorauhg” ある喫茶店について
5/120

5 ”khatvlreig”

俺と店主の珍妙なやり取りに、隣の隣の更に隣に座っているスーツを着たおっさんが、終末感溢れる呟きで割って入った。


「あ、そういや居たわね、桂木さん」

店に忘れ去られる客ほど、惨めなものもそうないだろう。

まあ、そういう俺もすっかり忘れて居たのだが。


この桂木(下は知らん)という頭頂部が若干薄い男は、何に対しても兎に角悲観的なことで、俺の中では有名だ。

「…このままでは、お仕舞いだ。

……信用を、信用を取り戻さなくてはあぁぁぁ」

頭を抱えてうな垂れる桂木。

何やら大変そうだ。

「左右で違う靴下を、間違って履いたまま出社しちゃったんだって」

はあ、と店主のため息。

前言撤回、何やら別段大変でもなかったようだ。

いつもこんな調子なのだ、桂木は。


「……むう」

ん?

桂木が座っている方とは反対側、つまりエイダ側から強い視線を感じたので、頬杖をついている手を入れ替えて向き直してやる。

あらあら、随分とご不満そうなお顔で。


「あはは、桂木さんに京ちゃんを取られたくないって」

「おい店主、その翻訳は間違っている。

何故なら俺にはそんな趣味はな!?…ごふ」

口を開けたところにすっかり冷えたコーヒーを無理矢理流し込まれた。

もちろん犯人はエイダだ。

むせかえって吹きこぼしそうになるのを、慌てて抑える。


そういやまだ、コーヒーに手をつけていなかったな。

とんとん、と胸の辺りを叩き、落ち着いたのを確認して、エイダの方に向き直す。

「…その行動の理由を、説明してもらおうか?」

「飲まないキョーが悪い」

「はあ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ