表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
36/120

16 ”moeyiiiii”

「あ、ええっと、その…すいませ…」

少しずつ声が小さくなっていく千梨。

そんな女の子をつぶらな瞳で見つめるおっさん。

ちょっと可哀想になってきた。

いきなりやるようなことじゃなかったか。


と、思った矢先。

「…うちの娘に、ならんか?」

「「はい?」」

俺も千梨も呆然と棒立ちで某所の坊主が防寒着用の屁をこく。

つまり、わけがわからない。


「い、いや、なんだったらかかあと別れてもいい。

結婚、しねぇか?」

おっさんのあの目つきは完全に乙女モードに入ってしまっている。

まあ、わからなくはない。

千梨は可愛い。

このサイズだからこそ、可愛い。


「え、あ、うえ?

ど、どど、どどっど、どうしましょう!?

球根ですか?いいえ求婚ですよ!?

そ、そうだ、こんな時こそ落ち着いて

、すまーいる、すまい、る?」

ここで笑顔を浮かべるのは、どう考えても悪手だ。

なぜなら、千梨は笑うともっと可愛い。


無論おっさんはますますヒートアップしてしまった。

「ふ、ふお、ふおおおお!

萌ええぇぇぇええぇぇぇぇええ!!」

おや、何事だ? といった風に、おっさんの叫びに釣られて人が集まってきた。

俺達の周囲が、がやがやとしだす。

挙句の果てには、おっさんの家からかみさんらしき女性が飛び出して来て、その場で夫婦喧嘩を始めてしまった。


こんな状況になっても千梨はおどおどはするものの、俺の服の中に隠れるようなことはしなかった。

一応捕捉しておくと、今俺が着ている服にはフードが付いていて、今現在俺はそれを被っていないので、隠れたくても隠れる場所が無かったということは無い。

…日高、お前の言葉、実証してやったぞ。


判決を言い渡す。

嘉賀千梨はいい奴だ。

それにしても、ちょっとやり過ぎたな。

カメラを構えたメガネの男が近づいて来たので、急いで身を隠せそうな場所を探す。

よし、左前に丁度良さそうな裏路地を発見。

こんなのあったっけ? と思いながらも俺は裏路地へと突っ込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ