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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
26/120

6 ”AC-246.53479695f7a8479n#khajatlugha”

「「「いただきます!」」」

そういえば、いただきますだけは、どこで覚えたのかちゃんと言えるらしい。

頭の中で、こんな独り言を呟くのは、一体何回目だろうか?

今回はそれが随分久しぶりな気がして、俺は暫く鼻の奥のほうがツーンとなった。


だが、今日はいつもとは違う。

いただきますが、三人分の声でこの食卓に響いたのだ。

俺の向かいには、机の上に直接、彼女がちょこんと座っていた。

流石に行儀が悪いと咎めることは出来ない。


…頭の中で彼女のことを彼女と呼称して、始めて気がついた。

「そういや、お前、名前なんていうんだ?」

「AC-246.53479695f7a8479……」

「ストップ」

「うい」

「わかった、つまり、名前はまだないってことだな」

「いえ、ですからAC-246.5…」

「ストップ!」

「うい」


「ええっと、名前ってのはな、いや、それもある意味名前なのかもしれんが、例えば加賀京之介とか、佐々木エイダとか、なんならベイブルースとか、そういう記号的ではない…」

「すとっぷ。

冗談で言っただけですって。

いきなり名前というものの概念から説明し始めるとは、なかなかアレな人ですよねぇ加賀さん。

めんどくさがられてフられるタイプです」

「…うっせ」

経験があるだけに、その一言は心に突き刺さった。

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