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スタティオン  作者: quklop
”fautht” 若かりしあの頃の彼女と冷たい鉄格子
21/120

1 ”glaths”

何か硬くて細い物が俺の頬を擦る。

くすぐったくて目を開けた。

すると、背の高い雑草の群れが視界に飛び込んできた。


ああそっか、やっぱり夢だったんだな。

きっと、あんまり天気がいいから、どこか適当な草むらで昼寝でもしてしまったのだろう。

そう思い込めたらどれだけ楽になれるのだろうか。


雑草が生えている土地の形は、綺麗な長方形をしていた。

長方形の辺の一つは、見慣れた道に面していて、左右を見回して他の辺を見ると、そこにはある馴染みの深い喫茶店の隣に建っていた建物が、それぞれ建ち並んでいた。


俺が今座っているここは、あの喫茶店があった場所の筈だ。

丁度、ここからちょっと先が、カウンターテーブルで、その奥にはあいつがいて……。

俺はその場で、見えないコーヒーカップから、何かを啜るふりをしてみた。

…………。

暖かい液体が喉を通ることはなかった。


「キョウ……」

「なあ、一つ聞きたいことがあるんだ。

スタティオンだかなんだかに俺を連れて行ったのは、お前の意志か?」

エイダはうつむいた。

「そっか、そうだよな。

わかるわけがないか」

無性に悲しかった。

悲しかったから、家に帰りたくなった。

「……帰ろうぜ、家があれば、だけどな」

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