”luepold”3057-1
観測者第3057号と接触。
報酬の説明に入ろうとしたところ、生成施設の外装ガラスを素手による殴打で破壊され、リサイクル中だったAD-433kを強奪され逃走される。
その後、スタティオンの外へと脱出された模様。
素質、健康状態は共に良好。
最終時点での対感情、赤。
報酬については説明し終えていない。
以上のことから観測者自身の意思で協力を受けられる可能性は低い。
しかし、彼自身の並々ならぬ素質によって、意識せずとも開拓が可能だと判断する。
また、特記事項として、彼の殴打の威力について述べなければならない。
事前調査にて、彼には人をすぐに殴る癖があることは知っていた。
そのため脚部の装甲を高硬度のものに取り替えておいたのだが、まさか私ではなく、生成施設のガラスに拳が向かうとは予想がつかなかった。
無論ガラスは私の足などより遥かに頑丈な作りをしているが、それを素手で、しかも一撃で破壊した彼は、普通であろうと異常であろうと、人間であるとは思えない。
しかし、彼の生まれである最も純粋で正常な世界に、そのような存在が生まれえるのだろうか?
今後も調査を続ける必要があると判断した。




