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13 ”aghrm”
指先が触れたと思ったら、女の子は釜の底まで落ちてしまった。
「クソッッッ!!」
俺は感情の任せるままに、釜を殴った。
釜がひっくり返り、中身が零れる。
綺麗な腕だけが、辛うじて原型を留めていた。
罪悪感だとか、嫌悪感だとか、その前に、ただただ悔しさだけが俺の胸の中を蹂躙した。
なんだよ、これ。
何がどうなってるんだよ。
ガコン。
機械的な音が耳に突き刺さって、俺は我にかえる。
その後のことはよく覚えていない。
落ちてきたエイダを、今度はちゃんと抱き留めた後で、俺たちはただただ走り回った。
覚えているのはそれくらいか。
…Thank you for used ”thtatyhion”.
See you next time…