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スタティオン  作者: quklop
”thtatyhion”
10/120

4 ”takhagnou”

便利というよりは、摩訶不思議と呼んだ方がまだ近いような気がする。

気がついたら電車に乗っていた、と思ったら、また気がついた時には駅…スタティオン?の中だった。

どんな超技術だ。

荒唐無稽。

あり得ない。

そんな感じの言葉を幾らでも並べられるような現状だが、不思議とこれは夢なのではないかと疑う事ができない。


……頭では、おかしいとわかってはいても、俺の感覚は今のこの事態が現実のものであると告げていた。

取り敢えず、この状況について詳しく知っていそうなこの男とコミュニケーションを取らなければ。


「…お、おい」

「いかがなさいましたか?」

返事が返って来た。

どうやら言葉は通じるようだ。

そりゃそうか。

さっきまで日本語で話しかけられていたんだから。


「何から何まで聞きたいことだらけなんだが、取り敢えず、お前は何なんだ?」

「おやおや、これは失礼。

私は高野と申します。

ここスタティオンの、まあ、何でしょうね? 全てを切り盛りしている者とでも思って頂ければ」

高野の顔を見上げると、シルクハットの奥の目が、笑っているように見えた。

取り敢えず、危険な存在ではなさそうだ。


さらに質問を続ける。

「それじゃあ高野、さっきからよく聞くけどスタティオンって何なんだ?」

…そういえばここに来る前に、エイダもスタティオンとかなんとか言ってたな。

そこ迄思い出してようやく気がつく。

そういやエイダがいない。


「それと、エイ…じゃなくて、俺のすぐ近くに女の子がいた筈なんだけど、彼女はどこにいる?」

こくりと高野は頷いて、ベンチの方を指差した。

「一からご説明致しましょう。

長くなりますからね、取り敢えずそこに座りましょうか」

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