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スタティオン  作者: quklop
”pluorauhg” ある喫茶店について
1/120

1 ”eidha”

「おいそこの君、そこのキャフエでコッフェでも飲もうではないか」

「ああ、はいはい、カフェでコーヒーな」

「おお、そうか。シッケイシタ」

自称、ブリタインとジャパネーゼのハーフ。

この女のことである。

成る程その流れるような金髪や、ハッキリしながらもどこか落ち着きのある顔立ちは確かにそれっぽい。


先程ご覧の通り、こいつは言語感覚が凄まじい。

特にカタカナ語に対するこいつの語学センスは、俺の理解の範疇をやすやすと超える。

ゲームセンターでシューティングゲームをプレイする。

例えばこの文章、あいつが読み上げるとこうまで変貌する。

「おいそこの君、ギャメセントルにてショートヒングギャメをプライしようではないか」

何をどう知って、どう解釈すればこうまで前衛的な言葉が生み出されるのか。

クイーンズイングリッシュとは何だったのか。

地球の神秘である。

きっと俺如きがこの秘密を解き明かすには、一生以上の時間がかかるのだろう。

そうだ、そういうことにしよう。

そんな具合に、俺はこいつの語学的教育を諦めている。


まあ、こいつはそんな具合の、言葉が可笑しいただのオモシロガイジンだったわけだが、その後俺は知ることになる。


ある意味こいつの言葉は間違ってはいなかったのだと。

ある意味。

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