第5話 目が覚めて人助け by元人間
かなり遅くなりました。半年以上ですよ。全く見てる方にこいつ死んだんじゃね?と思われても仕方ないことです。
時間かけた割には、短いと思うし文才もないのでがっかりな作品ですがどうぞご覧ください。
ある森の洞窟の中でもぞもぞと動く白い塊があった。それは大きな白い翼を持ち体は純白の鱗で覆われていて、鋭い爪を持ったドラゴンだった。(西洋の竜がモデルです)
そして大きな口を開けて欠伸をしたあとつぶやいた。
「目が覚めて、これが夢だったならすげぇ楽なのに」
俺は目が覚めたら夢でした。みたいな展開を期待していたのに相変わらず視界に入ったのはなんでも切れそうな鋭い爪とたくましい腕、それをおおう真っ白な鱗。
はぁ~・・・なんでほんとこんなことになったんだろう?それはそうと喉渇いたな、
ギュルルルルルーーーー
動物の鳴き声のような音がとてもすぐ近くで鳴り響いた。
あと腹も空いたなぁ~
先に水を探すか。食べ物はまぁ耐えられるだろう だけど、どうやって見つければいいんだ?
ピチャッ
ん?水の音?周りを見てみるがそれらしきものはどこにもない。見えるのはまだ奥に行っていない真っ暗な洞窟のなかだけだ。行ってみるか・・・。白い巨体がドシドシと洞窟の奥に進んでいくと、そこには
綺麗な湖があった。
「超綺麗じゃん」
思わず声が漏れた。だけどこれって飲んでも大丈夫なのか?その前に鍾乳洞から落ちてきた水の音を拾えるなんてこの体は感覚が優れているらしい。恐る恐る湖に口をつけて飲んでみると、とても冷たくて美味しかった。さてこれからどうしよかな?覚えている限りで友達に聞いた話だと
「ドラゴンってのはあるところでは最強、または最弱まぁどっちにしても目立つには変わりないんだよ」
って言っていたな。あぁ~せめて人間に化けるっていうのか?まぁそんな感じみたいなやるができたらいいのになぁ 想像して力を込めたらなれるかな。物は試しだやってみるか
まず5本指の手をえがいて 大きさが1,8mぐらいに想像し手足も頭に浮かんだら力を入れる
たったこれだけで君も人間に化けれるぞ・・・
はぁ~ やってて虚しくなってきた。
ボフンッ!
ん なんだこの音 あれ?さっきより目線が低くなってる。
まさかと思って湖を覗いてみると、そこには白い髪と赤い目をした若い男が写っていた。
うん・・・・・・誰?これ?消去法で行くと俺しかいないからこれが俺か
ずいぶんとかっこよくなって父さん嬉しいぞ。 って自分だよ!
何かやっていて虚しくなってきた。まぁ何はともあれ人の体になれたか、ここに来る途中の森でも探索して食料を探すとするか。
へぇ~ 空気が澄んでいて美味しいな。おっあそこに川あるじゃんあの洞窟から流れたのがここに続いているのか。改めて感じるけどやっぱここ地球じゃないな。木々の形は似ているけどなっている実が見たことないし足がない透明なお化けみたいのがいてなんかほかのと喋っているし、なによりドラゴンがいるはずない。もしかしたらいるかもだけど普通に考えて、地球ではない。大事なことだから2回いったぞ。
この果物食べれるかな?見た目はりんごにそっくりだけど、近くにあった紫色で水色の斑点があった果物よりかはこっちのほうが安全そうだけどなぁ地球じゃないからどれが食べていいのかわからないし、
男は度胸だな。
恐る恐る食べてみると・・・・・・・・・マズゥッ!ということにはならずただ美味しかったです。えぇ本当に
あとはそこそこ満腹になるまでその果物を食べました。
さてと腹も膨れたことだし、これからどうするか。やっぱりこの世界のことを知らないとダメだよな。
近くに街とか村がないかな?
そんなことを考えながら歩いていると 突然
「キャァァァァーーーー!!」
と悲鳴が聞こえてきた。
なんだ!?どこから聞こえた。・・・あっちからか と思いそちらの方向に走り出したが、止まってしまった。俺なんかがいったところで何かが変わるのか?ここは地球じゃないと思うから絶対変なこと起きてると思うから そしてこの俺がこの世界にとって強いのか?それとも弱いのか?強いのだったらいいけど、弱かったら?危険な目にあって命を落としたりしたら 何も知らずに朽ち果てるだけになる。
それはやだ。けど・・・・・・ 困ってる人がいるのにそれを見捨てるなんて俺には出来ない。
体はそう思った瞬間、もう走り出していた。
見つけた。そこには小さな女の子とその周りを緑の体をしてタコみたいな体をした生き物が3匹いて 女の子は木の幹に追い詰められていた。
「嫌!あっちにいって!・・・お姉ちゃん助けてよー!」
女の子は涙で顔がぐちゃぐちゃになっている。
タコみたいなやつが女の子に触手で触れようとした時に、俺は思いっきり走ったときの勢いを利用して
蹴り飛ばしてやった。
ピぎゃ! という変な声を上げて向かい側の木にぶつかってそのまま地面に落ちた。
「大丈夫か」
そう女の子に声をかけて、改めて残った2匹を睨みつけた。
残りのタコも仲間がやられたのを感じたのか、触手を前で揺らして、シューシューと音を立てている。
「お兄ちゃんが良いとゆうまで目を閉じてなよ」
女の子は少し落ち着いたのか小さく頷いた。
俺は近くにあったちょうどいい長さの枝を折って、軽く振って前に構えた。緑ダコ(もう命名)は少しずつ近づいてきた。
俺は近くにいたやつを触手に気をつけながら、横になぎ払ってそのまま追撃を仕掛けたけど、後ろに少し下がっていたほうが奇声を上げながら、触手をこっちに向けて緑の液体を飛ばしてきた。俺は避けようとしたけれど、持っていた枝にさっきなぎ払ったやつが触手で絡みついていたので、そのままこっち側に引っ張って盾にしてやった。かかった奴はギグッと声を上げて溶けていった。あぶねっかかったらまずかったな。
自分たちの攻撃で溶けるなんて、空気に触れるとそういう液体になるのか?と疑問に思ったけれど、いまは戦っているから、そのまま枝を発射してきたやつに向かって思いっきり投げてやった。
それはしっかりと突き刺さって、緑の塊を残して溶けていった。
終わったか、それにしてもこの体は身体能力が高いな。一般人だった俺がここまで動けるなんて結構すごいな。
「もう目を開けていいぞ」
そういうと女の子は目を開けて、小さな声でありがとう とつぶやいた。その言葉だけで俺は助けにきたかいがあったもんだ。 すると突然 女の子は目を見開いて声を上げた。
「お兄ちゃん うしろ!」
その言葉に反応して後ろを振り返ると最初に蹴り飛ばした緑ダコが襲ってきた。しまったと思って、女の子をかばったがいつまでたっても、衝撃がこなかった。
目を開けてみるとそこには赤い髪で黄色い瞳をもった女性がいた。
「ベックお姉ちゃん」と言ってその女性に抱きついた。すると女の子を少し撫でたあと、俺の方に顔を向けて
「あなたは大丈夫か?」と凛々しいで声をかけてきた。俺はそれに見蕩れたがすぐに
「大丈夫だ。心配してくれてありがとう」といった。
女性は そうか とだけつぶやき、先ほどの緑の塊を拾って袋に入れた。おれはそれが気になって思わず聞いてしまった。
「なぁそれなにに使うの?」
女性は驚いた顔になって
「あなたはこれがなにか知らないのか?」と返されたのであれは あぁ としか答えられなかった。
「これは錬金術の素材として使えてそこそこの値段で売れるのだ」
と教えてくれた。俺は錬金術という言葉は気になったが、「こんなことは常識的だが」と言われ、心にグサッとなにかが突き刺さった。
「そういえば礼を言い忘れていたな。妹を助けてくれて感謝する。私の名前はベック・プレラルト。あなたの名前はなんと言うのだ?」
「あぁベックっていうのか。俺の名前は・・・。」
頭になにか引っかかりを覚えた。友人の名前、両親の名前、遊んだ記憶などが頭の中で巡ったがあることだけ思い出せんかった。どれだけ考えてもそれは思い出せなかった。
「あれ?俺の名前ってなんだっけ?」
ー続ー
また更新が遅くなる予感・・・
一ヶ月以内に更新できたら、すごいことだと思うので期待せずお待ちください_(_^_)_